【○魂3z】＿＿＿少女

95話 ページ49

神楽side
椅子に座っていると足音が近づいてきた


神「・・・サド」

沖「・・・」


病室に入ってきたサドはベッドの上を見た

静かに寝息を立てる―――


沖「・・・A」


掠れた声で名前を呼んだ

私は首を振る


神「・・・何とか助かったネ
でも・・目を覚ますかは・・・・・・・。」

沖「・・・」


沈黙が病室を支配する


あの時、Aは舌を噛み切ったらしい
119に電話して救急車で搬送されていくころには意識が無かった

医者に聞けば舌を噛み切った時の血が気管に入ってしまっていたらしい
でも普通なら苦しくなるから自分で血を吐きだして無事なはずだったと医者は言ってた

・・・本当に死ぬ気だったアルか
バ神威からAはジサツしようとしていたと聞いたヨ
だったらそれくらい我慢してでもジサツしようとするかもしれないネ

でも、何で今更・・
・・・昼間の『あれ』アルか？
だとすれば、


沖「・・・」


サドに聞くしかないアル。

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