【○魂3z】＿＿＿少女

61話 ページ15

Aside
学校をサボって神楽さんといろんなものを食べ歩きしてた
今は近くの公園で休憩中だ

・・・神楽さんの胃袋はブラックホールなのかな？


神「ぷはーっおなかいっぱいネ！」


そう言いながらえびせんを開ける神楽さん

・・・嘘じゃん


神「Aも食べるアルか？」

貴「結構です」


私はさっきのドーナツでもう満腹だ

・・・


貴「あの」

神「？ 何アルか？」


神楽さんはえびせんを口いっぱいに頬張って振り返る


貴「・・私なんかといっしょに居て楽しいんですか？」

神「何言ってるネ
Aといっしょに居たいから居るアル
Aはもっと自分に自信もっていいヨ
私の『次に』美少女ネ！」


『次に』を強調してそう言うとえびせんを頬張る

・・・神楽さんらしい説得の仕方だな

呆れ笑いが零れそうになる
多分無表情だけど。

・・・じゃあ
じゃあ、さ


貴「・・・じゃあ神楽さんは・・



妙さんとか、クラスの友達といっしょに居た時は楽しかったですか？」

神「・・・っ・・」


えびせんを頬張る手が止まる

神楽さんは少し目を逸らして呟く


神「・・・楽しかった、アル
でも・・あいつら、私達のこと裏切ったヨ

信じてたのに・・・」

貴「・・・」


しばらくその横顔を見つめてた

私『達』ね・・・まあいいか


ポケットの中のスマホに触れる



あの子の形見
この状況を変える道具





・・・絶対に失敗はできない





目を閉じて、開いた






「・・・そろそろ、行きましょうか」

「・・うん・・・」

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