【○魂3z】＿＿＿少女 (ページ14)

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60話ページ14

Aside
「Aーおかえりー」

図書室に行くと『彼女』がいた

貴「・・・」

「もー構ってくれてもいいじゃん！」

そう言いながら私の後ろをトコトコ追いかけてくる

「え？やめてほしい？あっはっは嫌だよー」

貴「・・・」

「え”・・・めんどくさいって・・・ちょっと傷つく」

貴「・・・」

「もーそんなんだから

いつまでもひとりなんでしょ？」

目当ての本を見つけて椅子に座った私に付いてきた『彼女』は
机に寄りかかるように腰掛けて私を見下す

「大体自分を信じてくれてた神楽ちゃんを騙すなんてクズだよね？
それに沖田くんに写真撮ってもらったのに顔も見ずにありがとうなんて失礼でしょ？
沖田くん悲しそうな顔してたもんね？」

貴「・・・」

・・・聞こえない聞こえない
私は何も知らない
ほっといて

「Aはいっつもそうだよね
人の為だからって他人を傷つけていい理由にゃーならないよ？
ホント馬鹿だね」

貴「・・・」

ガラガラッ！

神「あ！居たアル！」

「・・・あちゃー・・もう来ちゃった」

振り返ると神楽さんが泥だらけで立っていた

貴「・・・何があったんですか？」

神「定春と遊んでたネ
それより学校は暇だから外行くアル
いっしょに行こうヨA!」

そう言って期待するような目で見る

貴「・・・はい」

「ぷぷっいいの？だってA運動音痴じゃん」

神「じゃあさっそく行くネ！」

「・・・怪我して死ねばいいのにさ」

神楽さんは私の手を掴んで走り出す
廊下を走っていると『彼女』の声が図書室から聞こえた

　

　

「・・・あたしじゃなくてあんたが死ねばよかった

　

全部おまえのせいだ」