【ボカロ】 桜音 【短編集】

歌手音ピコ　〜ドロボーさんに一目ぼれしました２〜 ページ10

あれから私達は結婚しました。
今ではすっかり名前にさんをつける事もなくなり、キスも普通にしたり。
そしてもう一つ…。


ピ「ただいま〜」

貴「お帰り、ピコっ//」

ピ「で、今日は性別が分かる日だろ？どうだった？」

貴「男の子…だって///」

ピ「そっか。日に日に大きくなっててるんだよな…」

貴「うん///」


分かりますか？私、妊娠してるんです！
まあ、イロイロありまして…。出産まであと３か月ほど。性別は男の子らしいですよ。



ピ「きっと俺みたいになるんだよなあ…」

貴「ピコ毛とかそのまま遺伝したりして？」

ピ「そうかもなｗｗ」



チュッ、クチュっ…



貴「ん…ピコっ///」

ピ「んぅ…///」

貴「ダメだよ///」

ピ「キスまでにするから…///」

貴「うん///」

ピ「愛してる、A///」

貴「私も///」



こんなことは日常茶飯事。一回やり始めると止められなうなってしまう///
数年前に来たドロボー、歌手音ピコ。警察には言ってない。きっと忘れられてるだろう。



貴「私、もう寝るね」

ピ「そう？だったら俺も寝る」

貴「やらないからね？」

ピ「知ってる知ってる」

貴「あーあ、あと３カ月でピコはお父さんかぁ//」

ピ「そんな事言ったらAはお母さんだろ？」

貴「そうだね…」



ギュっ


貴「ピコ…？///」

ピ「リスク、高いのは知ってるよ。でもAなら大丈夫だ///」

貴「本当？」

ピ「あんなに美味いケーキ作れんなら問題ねーよ///」

貴「もう、ケーキは関係ないでしょ？///」

ピ「あるよ。だって、子供にケーキ、食べさせるんだろ？」

貴「どうしようかな…？」

ピ「子供はケーキ食べて、俺はAを食べて…」

貴「ストーップ！」

ピ「え…？」

貴「なんか問題大アリだぞぉ！？」

ピ「何が？」

貴「子供はケーキ、ピコは何だって？」

ピ「俺はAを…」

貴「だめです！///」

ピ「それだけ元気だったら問題ねーよ///」


赤ちゃんを産むのは女性の生死にかかわる事。
「妊娠してますね」
お医者さんにそう言われた時には嬉しかった。でも苦しかった。死んじゃって、もう二度とピコに会えないんじゃないかって…。



ピ「がんばれよ」


陣痛が起って、出産する部屋に連れてかれた時にかけられた最後の言葉。



無事に、私は元気な男の子を産みました。



チュッ


ピ「おめでと///」

貴「うん///」

ピ「あの時、こんな俺に一緒にいたいって言ってくれて…ありがと///」

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