【ボカロ】 桜音 【短編集】

歌手音ピコ　〜心霊スポット〜 ページ17

ゴゴゴゴゴ


貴「ね、ねぇピコ…ここ何かヤバいよ？」

ピ「どこがやばいんだよ。ただの廃墟じゃねーか。ほら行くぞ、A」



はぁ、いつまでも震えてるなんて、A、子供じゃんww
俺は怖くねーぜ？
だって、ここがどこだか分かってるし。
それに…


彼女を守る義務ってのがあるだろ？



グイっ

貴「うわっ！？ちょっと、何するの！」

ピ「下、見ろよ…」

貴「下って…あ、穴だ」

ピ「Aはいつもあぶねーんだよ。ほら、俺にしがみついてろ」

貴「うん///」



先へと進んでいく。やっぱり少し冷えるかな。
Aに俺の着てたパーカーを着せると笑顔でありがとうって言ってくれた。

言われると嬉しいもんだよな///


貴「ピ、ピコ…///」

ピ「ん？」

貴「今何時？」

ピ「夜の２時」

貴「もう寝ようか？」

ピ「ここで寝る？ほこりまみれダニまみれになるよ？」

貴「いやいや、車の中で」

ピ「別にいいけど。でもこの部屋さっき鍵閉められた」

貴「誰にっ！？」

ピ「さぁ？」




ギュウゥっ



ピ「ちょっ、Aっ！？///」

貴「ごめん、今日だけこうさせて？///」

ピ「好きにすりゃいいじゃん///」

貴「ありがと///別に怖くはないからね！？///」

ピ「はぁ…お前ってやつは///」



チュッ



ピ「怖かったらいつでも頼めよな？///」

貴「何を？///」

ピ「分かんだろ///まあ、分かんないんだったら教えるよ？」




心霊スポットもなかなかだな。
もしもほんとに分かんないって言うんなら…



――――教えてやるよ、とってもイイコト…

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