【ボカロ】 桜音 【短編集】

歌手音ピコ　〜ショタ化するから〜 ページ14

貴「ショタって本当にいいよなぁ〜萌えるわぁ///」

ピ「…」


最近、マスターはおかしくなった。何が原因わからない。
オレの事は相手にせず、曲もくれず、その代わりに「ショタっていいなぁ」しか言ってない。


ピ「ねえマスター…」

貴「ん、ああピコ。どしたの？」

ピ「どしたの？じゃねえよ。もういいわ」

貴「ピコってば、最近態度悪くなったよね」

ピ「ハッ、どっちの態度の方が先に悪くなったんだろうね！？」

貴「私！？」

ピ「さあね。マスターなんかもうどうだっていいよ。好きにショタショタ言ってれば？」

貴「そうさせてもらうわ！」



あ…ただ歌を歌わせてほしいって言おうとしただけなのにな。
それにマスターが最近見てる動画、鏡音レンとか言うボーカロイドがショタ化したＭＭＤだ。
マスター俺よりそんな金髪の方がいいわけ？



貴「ふんふんふ〜ん♪」


ずっとパソコンとにらめっこしているマスター。
そんなマスターが手掛けているもの。それはパソコンで絵を描くというものだった。


貴「よっしゃ！うまく描けたなぁ〜」


２，３日歌を歌ってない。歌いたい。また、マスターの、Aの詩を歌いたい。
どうしてマスターは俺の方を向いてくれないんだろう…。
喧嘩したまんま仲直りもできてない。





１週間後―――


貴「そろそろピコも観念したころね」

俺の画面を開く。
謝らなきゃいけない。また歌を歌わせて下さい、マスター…。


貴「ピｋ…！？ピコっ、どうしたの！？」

ピ「ますたぁー、歌の時間ですか？///」

貴「え…これは私の知ってるピコじゃない…」

ピ「ねえますたぁーってばぁ！」

貴「ピコは…？ねえ、どうしたの？」


そりゃ驚くよな。
俺は、もうマスターの知ってるピコじゃないし。


ピ「しゃぁねぇだろ///最近のマスターはずっとショタショタって言ってんだから///だからっ」

貴「ピコがそんな風になったのって、まさか私のため？」

ピ「他に誰のためがあんだよ///」

貴「可愛いよ、ピコ///でもね」


そう言ってキーボードをいじる。
でもよかった…マスターが可愛いって言ってくれた。


カチカチ


ピ「えっ、何すｒ…」

貴「ごめんね。ずっとピコと一緒にいれなかった。かまってあげられなかった。だから…」
　
ピ「そうだよ///」

貴「でも私は今までのピコが好きだよ？///」

ピ「そうですか///だったら早く俺に歌、歌わせろよな！///」






―――『ショタ化してやっから、俺の事、許せよな？///』―――

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