歌手音ピコ 〜桜の花ことば〜● ページ2
高校に入学した。
その高校は桜が綺麗で、そしてある人との思い出があった。
貴「ピコ、ここの桜綺麗だね」
ピ「ん、どうしたのいきなり?」
貴「私、桜の花が好きなの」
ピ「桜…?」
貴「桜の花ことば…知ってる?」
ピ「知らん」
貴「桜の花ことばはね―――」
そう言い残して何も言わずに離れて行ったA。昔からの幼馴染。
ただただ普通に生活してるだけだったのに…。
「いつかこの高校に入りたいな」
もしかしたらAが入学して来てるかもしれない。
ただ君に会いたくて―――。
ピ「やっベ、忘れ物した!」
勇「またかよ!取り行ってこいよ。俺、彼女と待ち合わせしてるから!」
ピ「じゃ―な、リア充!」
勇「うっせー」
今は友達の勇馬もできた。寂しくとも何ともない。
でも毎日思うのはAの事ばっかで。一日もAを忘れたことなんて…。
ピ「ふ〜、これ忘れたらい残り何だよな…」
・
・
・
ふと空を見上げた。
そこには何枚、何千枚と言う桜の花びらが散っていた。
A…
「ピコ…?」
えっ、今だれか俺の名前を…。
「ピコ、私だよ!」
私…?
目の前にはこの高校の制服、桜の木を背にしたAが立っていた。
幻…なのか?
貴「もー、なんて失礼な奴なんだ!思い出せないの、私の事!」
ピ「A…なのか?」
貴「そうだよ!久しぶりだね♪」
ピ「そうだな。…て、なんでうちの制服着てんの?」
貴「この学校に転校してきたの。ピコ、同じクラスだね」
ピ「そうなんだ…」
Aが目の前にいて。驚きを隠せなくて。
ただただ戸惑うだけの俺にAは「ありがとう」と言った。
貴「本当にありがとう」
ピ「えっ、どうして…?」
貴「また会えた。ここで、桜のもとで…」
ピ「どうして、どうしていなくなったりしたんだよ!何で俺に一言も残さずに…」
貴「ごめんね。何も言えなっかた。悲しませたくなかったから」
ピ「今の方がずっと悲しいって…」
――――――――
貴「桜の花ことばはね、『あなたにほほえむ』」
ピ「ふーん」
貴「だから、私ずっとピコに笑っててあげる!悲しかったら一緒に笑おうね!!」
――――
ピ「一緒に笑ってくれるんだろ、な?俺が悲しかったら一緒に笑ってくれるって言ってたじゃねー か…」
貴「…」
Aはなにも言わなかった。
静かに桜の道を通って、そのまま帰ってこなかった。
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にゃりー - ユーさんの見ました!あわ、あわわ////な気持ちになりました!うぎゅー! (2015年7月19日 9時) (携帯から) (レス) id: f686ca31de (このIDを非表示/違反報告)
にゃりー - 私はみーくん(ミクオ)とリント君とレン君のバナナとキスとめいくん(MEITO)とピコのプロポーズを見ました!私も何もしてないのに、腰が痛いです。年かしら。でもまだ15ない…。あと所々分からないとこがあるんですけど… (2015年7月6日 6時) (携帯から) (レス) id: f686ca31de (このIDを非表示/違反報告)
歌手音ユウマ - 翔霖さん» 翔霖さん!!お久しぶりです♪YUU君いいですよね///あの小悪魔系が大好きです/// (2014年9月21日 13時) (レス) id: 82b6370bef (このIDを非表示/違反報告)
翔霖(プロフ) - YUUくんが居ると聞いて!!(ズザザッ) 本当ありがとうございます!! (2014年9月3日 19時) (携帯から) (レス) id: 3a4b6f7a24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:歌手音ユウマ | 作成日時:2014年8月20日 19時