04 スパイ ページ5
パソコンが三台机に並び、大型の機械が５台はある。この機械を使いながらいつも作業をしている。
「これって、マイクだよね!歌い手やってるの!?」
「ま、まあ一応」
ばれた。見事にばれた。
ばれるとしたらエンディングだろ?普通は。
「何の名前でやってるの?」
「Aのまま」
「…あー、そうなんだ!今度見てみるね!」
やっぱり、知らないらしい。
知ってるわけないよね、圏外ランキングだし。
別に夢見てるとかじゃないのでそんなにショックというものはなかった。
俺はいつもの席に座る。
「96も此処に座って」
「うん!……めっちゃふかふか」
大体一万する椅子だっただろうか。
椅子型ソファーだ。俺と同じ型のもの。
壊れた時の予備用に買っていたのだが、どうやら96の椅子になるようだ。
ウィンドウを開き、ネットを開く。
「えーと、名前が…」
「船越剛史…だよ!」
「ありがと!」
……無理に言ってくれて。
96が無理に行ったのは伝わったから。
まあ、どうでもいいけれども。
その後、ハッキングをして個人情報を調べ上げる。
「Aってハッキングできるんだ!」
「うん。これくらい出来ないと暗殺なんてできない」
「すご…歌い手とボカロPを合わせてもハッキングできる人なんてまふとスズムと……それ位しかいないよ!?」
……いるのかよ。
みたいなツッコミを入れたくなった衝動を抑える。
「で、コイツ暗殺しても国的に支障をきたさない。更に会社の金を横領してたらしいから逆にいいらしい」
巡査としての位を持つこの人がいたからこそ警察に相談しても裁判をする事が出来なかった。
更に地域や警察署の人も性格がいいと云う仮面に踊さられ、手を出さなかった。
まあ、今までの事とお前の人生は明後日で終わりだが。
「え?国からいいって?」
「ああ、言ってなかったっけ」
すっかり言っていたつもりになっていた。
「俺は、国のスパイともいえる存在だ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：たう | 作成日時：2014年12月29日 18時
