エピソード24 ＊ 前半戦 〜SPフィクサーズ〜 ページ29
まさかの監督からの指示なし、という展開に少し驚きつつ、私はDFの位置についた。
ホイッスルの音と共に前半が始まった。
果敢に攻めていく染岡達だったが、相手のDFに阻まれてしまった。
「ドラゴンクラッシュ！！」
見事チャンスをつかんでも、キーパーにボールを止められてしまう。
攻めて、戻されての繰り返しだ。
「あの守備、崩すのは難しそうね…」
軽く唇をかんだ。
すると、SPたちがいきなり攻めあがってきた。
…すごい身体能力だ。
あっという間にシュートを決められてしまった…が、
「爆裂パンチ！」
円堂が見事止めた。
感嘆の声がマネージャーたちから上がる中…
「へぇ、やるじゃない」
と微笑む監督に、少し変な気分になる。
…家族の敵の娘だというのに。
そんなことを思っていると、再び染岡がシュートを決めようとしていた。
だが…
「ザ・タワー！！」
女の子に弾き飛ばされてしまった。
「詰めが甘いね、宇宙人」
宇宙人じゃないんですけどー、というかあなたあたしたちの正体わかってるでしょー…。
結構プライドの高い染岡は思いっきり彼女をにらみつけていた。
…すぐに顔をしかめてしまったけれど。
「…！」
まさか、あいつ…。
前半も残りわずか、という時に気づく。
染岡は怪我をしているのではないか、と。
現に今打ったシュートも外してしまった。
そして無情にも、0-0のまま前半は終わってしまった。
「フフッ、大したことないね、宇宙人さん？」
「っ！」
ベンチに向かう途中に、通りかけた染岡に嫌味を飛ばす彼女の姿が見えた。
…話してみよっかな。
ふとそう思い、あたしは女の子の元に向かった。
「あの」
「？…何、宇宙人」
キッ、と鋭い視線で睨みつけてくる彼女にあたしは問いかけた。
「あなた、本当はわかってるんじゃないの？」
「何が」
「あたし以外の正体、以外の何があると？」
「あんた…」
一瞬だけ目を大きく見開いた彼女に至って優しく微笑みかける。
「大丈夫、皆には言わないわ」
「…頼んだよ」
最終的に肯定、とみなせるような反応を返していった彼女に満足しつつ、あたしはベンチへと向かった。
「皆、大人と互角に戦えてるじゃない！その調子よ！」
「一人少ないなんて思えないです！」
「そうよ、皆なら勝てるわ」
賞賛の言葉の嵐、とはまさにこのことだろう。
人をほめるのが上手なマネージャーは好かれるんだろうなぁ、と少し羨ましく思ったのは秘密。
しかし、そんななか手を叩く音が響いた。
「皆、聴いて」
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北星 ベガ(プロフ) - 璃鶴さん» コメントありがとうございます!!すごく嬉しいです、頑張ります!(*^^*) (2017年9月11日 15時) (
レス) id: bad6c4af49 (このIDを非表示/違反報告)
璃鶴 - 面白いです!更新頑張ってください!応援してます! (2017年9月11日 7時) (レス) id: 866aa428c6 (このIDを非表示/違反報告)
北星 ベガ(プロフ) - あいかさん» ありがとうございます笑 (2017年7月24日 11時) (レス) id: bad6c4af49 (このIDを非表示/違反報告)
あいか(プロフ) - 頑張ってください！応援しています！ (2017年7月24日 7時) (レス) id: 70607cf5f4 (このIDを非表示/違反報告)
北星 ベガ(プロフ) - あいかさん» 初めまして! 更新が滞っておりすみません。更新再開に向けて頑張りますので、どうか待っていただけると嬉しいですm(_ _)m (2017年7月16日 13時) (レス) id: bad6c4af49 (このIDを非表示/違反報告)
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