【ハイキュー!!】貴女をお守り致します【第三体育館組】

危機一髪* ページ27

ああ,もう駄目だと覚悟を決めギュッと目を強く瞑ると

突然,黒尾さんが”いででッ!!!”と叫び出し私から離れた


『え…』

ゆっくり瞼を開けるとそこには後ろから首を絞める赤葦さんの姿

『あ…赤葦さん!!!』

感動で涙が零れ出てきた(←


「危ないところだったね,」

「赤葦くるし…っ!」

「大丈夫です,死にませんから」


ニコニコと笑みを浮かべながらギリギリと黒尾さんの首を絞め上げていく

…苦しそう


-

「げほっ…ぅえ…」

「いいですか?むやみに人間の血を吸ってはいけません」

「…ハイ」


黒尾さんは赤葦さんの目の前で土下座をし説教を受けている

スーツ汚れちゃうよね


「A,大丈夫?」

『あ…有難う御座います!』

「黒尾さん,Aに謝ってください」

「えー…」


黒尾さんが”どうしよっかなー”と後ろで腕を組むと今度は赤葦さんが拳を握り締め振り上げた

「ああああ!!!赤葦分かったからその拳下ろして!!!?」

赤葦さんは”分かりました”というと思い切り黒尾さんの頬を殴った


『ええっ!?』

「ッ…下ろしてって言っただろ!!!?」

「下ろしたじゃないですか」

「赤葦怖い!!!俺最近木兎と同じ扱いになってきてる気がするんだけど!?」


ハァと溜息を吐くと”黒尾さんがあの人と同じような事するからでしょう”と赤葦さんは呆れたように言った


「ほら,開会式始まりますから」

”早く行きますよ”と座り込む黒尾さんに手を伸ばし立ち上がらせると今度は私に目を向け優しく手を握って


「Aも行くよ」

と薄く微笑んだ

開会式*→←欺*

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す