207 ページ7
櫻井 side
“みんなとの出会いから何年が経ったでしょうか。お互いまだまだ子供で、反発心も多かった分、女である私を受け入れてくれたみんなには感謝しかありません。”
当時の俺は事務所初の女性であるAに警戒心があった。すぐ受け入られるものではない。しかし智くんや斗真にAがどのような人間かを聞き、そしてなによりAと接して行くにつれ、この子はただアイドルになりたいだけだと、いつの間にか警戒心は溶けていった。
“ヨコちゃんはいつだって私のお兄ちゃんだったね。”
横山「……。」
“信ちゃんはいつも私の事を気にかけてくれたし、丸ちゃんは同い年と言う事もあって何でも相談し合える存在だったと思う。”
村上「A……、」
丸山「……、」
“ヤスくんといると女の子の友達と話しているみたいでいつも楽しかったし、亮ちゃんは自分に素直でそんな姿を見て羨ましいなと思っていたよ。忠くんは人懐っこくて無邪気で可愛い私の弟だった。”
安田「……Aちゃん、」
錦戸「……っ、」
大倉「……。」
社長「 “すばるくんは、” ……、」
渋谷「……。」
“あの頃の私は、すばるくんの事が大好きでした。”
渋谷「……っ！」
櫻井「……。」
たぶん、ここにいる誰もがAの気持ちに気づいていた。すばるを見つめる視線が、俺たちに注がれるものとは全く違っていた事に。
気づいていないのはただ一人、Aと同じ気持ちを持つ当人だけだ。
渋谷「……なんで、」
櫻井「……。」
渋谷「なんでそない大事な事、おっさんの口から聞かなあかんねん……、」
櫻井「……。」
渋谷「直接言えや……、」
錦戸「すばるくん……、」
渋谷「……Aっ！」
×
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2360人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
彩佳(プロフ) - めちゃくちゃ感動しました、ほんとに、涙出ました... (2023年3月29日 8時) (
レス) @page16 id: 0b4dc78848 (このIDを非表示/違反報告)
ユキト(プロフ) - 号泣しました、今の大切さ学びました。 (2021年9月3日 16時) (レス) id: 08a263e11b (このIDを非表示/違反報告)
skomiya0617(プロフ) - 泣きました。ステキなお話ありがとうございます (2020年5月8日 23時) (レス) id: 8e4b334675 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - あまり小説を見て泣かないのですが。泣いた。ただただ泣いた。ホワイトちゃんを愛する赤さんの気持ち。青さんの覚悟。黄色さん始めとする3人の思い。その思いと覚悟が交錯して絡み合って…。泣きました。感動するお話をありがとうございます。 (2020年3月19日 16時) (レス) id: 95d5f07b44 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - お話とても感動しました！最後のビデオが見たいのですがパスワードが分かりません(´；ω；｀)教えて頂きたいです (2019年12月24日 1時) (レス) id: 3fdaaf6b07 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Rii!
| 作成日時：2017年3月21日 20時
