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櫻井 side
“すばるくんのその真っ直ぐな瞳が、幼かった私には刺激的で、心が震えるほどの歌声は色を帯びていて、だからこそあなたに憧れ、惹かれていました。”
櫻井「……。」
“そんなみんなと私を含めた８人でデビューが出来るとばかり思っていました。”
相葉「……！」
二宮「……、」
“この８人でデビューが出来たらきっと毎日笑いが絶えなくて、たまに喧嘩なんてしてみて、それでも楽しくて、笑って笑って、”
松本「……っ、」
大野「……。」
“きっと毎日幸せなんだろうなって。”
Aの気持ちは分かっていた。しかし改めて口にされると、心が重たくなる一方で。
“でも私はみんなとデビューする事は出来なかった。”
そうしてまた後悔をするのだ。
“私が、嵐の一員になったから。”
俺たちのせいだ。あの時の俺たちがそうさせてしまったのだ、と。
“嬉しいとか、悲しいとか、そんな気持ちより、正直驚きでいっぱいで、”
櫻井「……。」
“優れていたと言う言葉は可笑しいけれど、私以外の５人は別格で、この人たちとデビューする事が私にとっては驚きでしかなくて、”
俺たちが後悔しているように、Aも後悔しているのだろうか。
“もし私が事務所を辞めると言っていなければ、私は関ジャニ∞としてデビューしていたと思う。”
櫻井「……。」
“だからね？”
嵐としてデビューした事、関ジャニ∞としてデビュー出来なかった事、君は後悔しているのだろうか。
“あの日、あの時、事務所を辞めると言って良かった。”
大野「……！」
櫻井「え、……？」
“だって、そう言っていなければ私は嵐としてデビューしていなかったんだもの。”
松本「……A、」
二宮「え、っと……、」
相葉「それって……、」
“関ジャニ∞が嫌だって訳ではないけれど、”
横山「……。」
村上「……。」
“私、嵐としてデビュー出来て良かった。”
大野「……、A……、」
“嵐で良かった。嵐が良かった。”
今まで抱えてきた劣等感や罪悪感がスッと身体から抜けて行く。
櫻井「……A、」
Aの一言が、俺たちを長い長い呪縛から解き放ったのだ。
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彩佳(プロフ) - めちゃくちゃ感動しました、ほんとに、涙出ました... (2023年3月29日 8時) (
レス) @page16 id: 0b4dc78848 (このIDを非表示/違反報告)
ユキト(プロフ) - 号泣しました、今の大切さ学びました。 (2021年9月3日 16時) (レス) id: 08a263e11b (このIDを非表示/違反報告)
skomiya0617(プロフ) - 泣きました。ステキなお話ありがとうございます (2020年5月8日 23時) (レス) id: 8e4b334675 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - あまり小説を見て泣かないのですが。泣いた。ただただ泣いた。ホワイトちゃんを愛する赤さんの気持ち。青さんの覚悟。黄色さん始めとする3人の思い。その思いと覚悟が交錯して絡み合って…。泣きました。感動するお話をありがとうございます。 (2020年3月19日 16時) (レス) id: 95d5f07b44 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - お話とても感動しました！最後のビデオが見たいのですがパスワードが分かりません(´；ω；｀)教えて頂きたいです (2019年12月24日 1時) (レス) id: 3fdaaf6b07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Rii!
| 作成日時：2017年3月21日 20時
