204［愛してるを届ける白の鳥］ ページ4
櫻井 side
豊本「ちょっと、皆さんっ！」
二宮「どう言う事ですか！」
豊本「落ち着いてください！」
松本「トヨっちゃんは黙ってて。」
相葉「社長！」
大野「社長、ちゃんと話してください。」
社長「……。」
コンサートを終えた世間はAの話題で持ちきりだった。会場には各メディアが入っていたため、朝から何度も同じコンサートシーンを画面越しに拝見したものだ。卒業に対し様々な意見が飛び交うが、正しいものは一つもない。
体調不良、それは真実か偽りか。そこに論点を置かれ、カメラに付きまとわれる日々。俺たちはただひたすら「体調不良のため仕方なく」「不仲と言った事はありません」「これからの嵐もよろしくお願いします」と答えるだけ。質問には答えず、間違った事を否定する。そんな毎日が数日続いた日の事。
櫻井「Aと連絡が取れません。」
社長「……。」
二宮「電話もメールも繋がらないし、家に行ってもいないし、」
松本「社長、どう言う事ですか？」
相葉「社長なら知ってますよね？」
Aと連絡を取る事が出来なくなった。電話をしてもこの番号は使われていないと言う機械的アナウンス、メッセージは既読にならないまま、家に行けばそこはもぬけの殻だった。
実家に帰っているのかもしれない、俺たちにそんな考えはなかった。Aには実家がない。と言うより家族がいない。幼い頃に父を亡くし、女手一つで育ててくれた母親は数年前に亡くなっていた。兄弟はいない。天涯孤独。そんなAに実家と言える場所はないのだ。
Aが頼れる場所、Aが頼れる人間、それは昔から一人。
大野「……社長。」
社長「……。」
この人しかいない。
飯塚「わ……！ちょ、ちょっと、皆さん！」
村上「おいこら、社長っ！」
錦戸「Aちゃんはどこや！」
飯塚「コラ！言葉遣い！」
安田「社長！」
社長「……これで、」
渋谷「は？」
社長「全員揃ったか。」
社長は一度目を瞑り、小さく息を吐いた。
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彩佳(プロフ) - めちゃくちゃ感動しました、ほんとに、涙出ました... (2023年3月29日 8時) (
レス) @page16 id: 0b4dc78848 (このIDを非表示/違反報告)
ユキト(プロフ) - 号泣しました、今の大切さ学びました。 (2021年9月3日 16時) (レス) id: 08a263e11b (このIDを非表示/違反報告)
skomiya0617(プロフ) - 泣きました。ステキなお話ありがとうございます (2020年5月8日 23時) (レス) id: 8e4b334675 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - あまり小説を見て泣かないのですが。泣いた。ただただ泣いた。ホワイトちゃんを愛する赤さんの気持ち。青さんの覚悟。黄色さん始めとする3人の思い。その思いと覚悟が交錯して絡み合って…。泣きました。感動するお話をありがとうございます。 (2020年3月19日 16時) (レス) id: 95d5f07b44 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - お話とても感動しました！最後のビデオが見たいのですがパスワードが分かりません(´；ω；｀)教えて頂きたいです (2019年12月24日 1時) (レス) id: 3fdaaf6b07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Rii!
| 作成日時：2017年3月21日 20時
