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翌朝、Aは誰かが自室のドアをノックする音で目を覚ました。
また寝坊したのかと慌てて時計に目をやると、時間はちょうど起床時間である。
というかこんな気持ちよく晴れた朝に誰だ一体……。
ペタリと裸足で床に降り、ドアを開けた。
山猫の鋭い眼光が寝起きのAを見つめる。
｢さっさと飯食って演練場に来い、のんびり寝てる場合じゃないぜ｣
｢……全く、朝から元気ですね｣
尾形は低血圧でやや機嫌の悪そうな顔をするAを見て何かを察したのか口を噤んだ。
何?と聞くが彼はどうも何も答えようとしない。
いつもならもう少しからかってくるところではあるが、向こうがその気でないならこちらもあまり刺激しないでおこう。
｢……今から着替えて支度するんで先行って待っててください｣
｢…………時間通りに来いよ｣
｢……?｣
今日はなんだか変だ。
いつもは絶対に一言余計な尾形だが、それだけ言うとそそくさと部屋から離れていった。
やけに引っかかるが、そんなことで悩むのも時間がもったいないというものだ。
Aは眉間に皺を寄せつつも部屋のドアを閉め、衣装箪笥から軍服を取り出そうとした。
｢……昨日掛け忘れたんだ｣
いつもはきちんとしまっているが、昨日の晩は違かった。
眠る前のことを思い出すとなんだか1人でも気まずい空気になってしまう。
ダメだ、もっとしっかりしなきゃ。
記憶を取り払うように首を横に振り、Aは急いで身なりを整えた。
朝食を簡単に済ませ、いざ演練場へと足を運ぶ。
まだ早い時間のため人気はほとんどなく、朝日に照らされている床は掃除をされてとても綺麗だった。
｢──来たか｣
｢尾形さん｣
道場奥の壁側から例の“講師”が待ちくたびれたように言った。
落ちてきた前髪を後ろへ撫で付けては遅い、と溜め息を吐く。
そこまで遅かっただろうか……｡
しかしやはり彼は妙に突っかかって来ることはなく、Aは何とも言えない気分だった。
尾形はゆっくり立ち上がり、入口で立ち尽くすAに近づいた。
｢……お前が銃を扱えることは知っている、俺はお前に教えることなんて一つも無い｣
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セミ⭐︎ - 勿論です！杉元やゲンジロちゃんとの絡み楽しみにしております！無理せず頑張ってください！応援しています！ (3月21日 17時) (
レス) @page38 id: 31ded6a35d (このIDを非表示/違反報告)
＊泡沫＊(プロフ) - セミ⭐︎さん» コメントありがとうございます!私も結構箱推しなところもあるのですが杉本や月島さん、ゲンジロちゃんが活躍する回は特に好きです。作品が良い結末となるようこれからも精進いたしますのでぜひよろしくお願いします! (3月21日 15時) (レス) id: 5b050bb58b (このIDを非表示/違反報告)
セミ⭐︎ - やばいめちゃめちゃ好きです！この作品が尊いです！ところで、泡沫さんの推しは誰ですか？自分は、かなり多いのですがその中でもトップを飾るのは尾形と杉元です！更新お待ちしております！ありがとう！！ (3月20日 15時) (レス) @page38 id: 31ded6a35d (このIDを非表示/違反報告)
＊泡沫＊(プロフ) - 【作者より 読者の皆様へ】『夜鷹の桜』を読んで下さりありがとうございます!まだ未定ではありますが新たに小説を別ジャンルで書きたいなと考えております。また詳細が決まり次第改めてお知らせさせていただきますので気長にお待ちいただけると幸いです! (3月18日 5時) (レス) id: 5b050bb58b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊泡沫＊ | 作成日時：2024年1月7日 6時
