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｢──って事があったんです、月島軍曹ほんと怖い｣
｢お前が悪い｣
食堂では訓練前に栄養を摂る兵士たちが揃って朝食をとっている。
腹が減っては戦ができぬ、つい先程にAは仕方なく部屋から出るとちょうど同じく上等兵である尾形百之助に出会した。
どうやら彼も今から朝食で食堂へ向かっているとの事。
しかしいつもは食堂で見かけない、自室で食べるのではないのだろうか?
｢あっ尾形さん｣
｢……なんだ｣
｢尾形さんも今日は食堂に行くんですね、へへ自分もお供します!｣
｢……勝手にしろ｣
尾形はそれだけ言うとAに構うことなくツカツカと歩いていく。
そんな素っ気ない態度にAも思わず尾形のような表情がうつってしまいそうになった。
この人ほんとに読めないな、ととりあえず横に並ぶように歩きながら彼の顔をさりげなく眺めた。
｢あまり俺の顔をジロジロ見るなよ、気でもあるのか?与田賀上等兵殿｣
｢いやぁ昨晩は一段と寝付きが悪かったみたいですね、それとも生まれつき?尾形上等兵殿｣
彼の目つきを少し揶揄うつもりでAはそう言ったが反応はどうだろうか。
ワクワクしながら表情を見るが本当に何も変わっていなかった。
つまらないの、この人嫌な冗談とか言うくせにこういうのは反応しないよね。
｢……ふーん、尾形さんは冗談とか通用しないんだな〜｣
｢ハッ、面白い冗談だったぞ与田賀｣
｢嘘つけッ、しーらない!｣
不貞腐れながらそそくさと先を歩くA。
そんな彼女を見てため息を吐き、尾形は仕方なく“着いて行ってやる”ことにした。
｢ところで与田賀、お前は月島軍曹の話をしていたな｣
｢あぁ、そうなんですよ。全く月島さん毎朝起こしに来るんだから｣
｢……ふぅん｣
｢……なんだその含みのありそうな生温い相槌｣
Aは急に嫌な視線を感じて後ろの尾形の方を振り返る。
身長差もあり彼の視線は下向きで、どうにも半分見下されているようだった。
まるで『誰かに起こされないと起きれない奴によく軍人が務まるな』とでも言わんばかりに。
当の尾形も実際ほんの少しだけそう思ってしまったのはまた別の話である。
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セミ⭐︎ - 勿論です！杉元やゲンジロちゃんとの絡み楽しみにしております！無理せず頑張ってください！応援しています！ (3月21日 17時) (
レス) @page38 id: 31ded6a35d (このIDを非表示/違反報告)
＊泡沫＊(プロフ) - セミ⭐︎さん» コメントありがとうございます!私も結構箱推しなところもあるのですが杉本や月島さん、ゲンジロちゃんが活躍する回は特に好きです。作品が良い結末となるようこれからも精進いたしますのでぜひよろしくお願いします! (3月21日 15時) (レス) id: 5b050bb58b (このIDを非表示/違反報告)
セミ⭐︎ - やばいめちゃめちゃ好きです！この作品が尊いです！ところで、泡沫さんの推しは誰ですか？自分は、かなり多いのですがその中でもトップを飾るのは尾形と杉元です！更新お待ちしております！ありがとう！！ (3月20日 15時) (レス) @page38 id: 31ded6a35d (このIDを非表示/違反報告)
＊泡沫＊(プロフ) - 【作者より 読者の皆様へ】『夜鷹の桜』を読んで下さりありがとうございます!まだ未定ではありますが新たに小説を別ジャンルで書きたいなと考えております。また詳細が決まり次第改めてお知らせさせていただきますので気長にお待ちいただけると幸いです! (3月18日 5時) (レス) id: 5b050bb58b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊泡沫＊ | 作成日時：2024年1月7日 6時
