＊３８＊月明かり ページ40
*まふまふサイド*
「…んー…」
目を覚ますと、少しだけカーテンを開けた窓から月明かりが漏れ出てきていた。
しまったなー、あけてると、春とはいえ寒いんだよ。
そう思い、カーテンを閉めようとする―…が。
「月…きれいだなぁー…」
隙間から見える月に思わず魅入ってしまい、カーテンを閉める気がうせた。
時計を見ると、夜の9時30分。
…天月くんとしゃむくんが出て行ってから、結構寝ちゃったな。
小机の上のお盆に置かれた、空のマグカップとパンの袋があった。
…そろそろ下、行こうかな。
お腹空いたし…
お盆を持って、部屋のドアを開けようとする。
…が。
「…あいつ…いるのかな」
9時半だから寝てるかな。
いや、さすがにないと思う。
9時半とか。小学生か。
…しかし、下に行かないわけにはいかない。
だって、たぶん行かなかったら灯油さんに怒られるし。
アンさんに圧力かけられるし。
…店長と96ちゃんに女装させられそうになるし。
うん、行くしかない。
数秒考えた後にそう決めた。
目あわせなければいいし。
灯油さんの影に隠れてるかしてればいいし。
―…廊下にでてから、一応隣の白いドアを確認。
人の気配は―…ない。
一階におりる。
重い足。
…ああもう、なんであいつなんか来たんだよ。
ていうかそらるさん、どうしてあんな奴入れたんだよ、意味わかんないよ。
リビングの大きい扉。
それを、俺は空けた。
―…すると。
「！！」
目の前に、ものすごい形相の96ちゃんが。
な…何…？
「―…あ！まふくん！しーっ。静かにね！もう空気のように静かにね！“僕空気なんですーそうなんですー”ってなってね！エアリー系男子になってね！」
「は…はぁ…？」
「96猫ー、お前が一番うるさい」
俺が戸惑っていると、96ちゃんの後ろのほうから赤飯さんの声がした。
…ん？赤飯さん？
「っ、赤飯さん。そらるさんまで…」
「よ。まふまふ、相変わらずイケメンだね」
96ちゃんをよけて、そちらを見ると、赤飯さん、そらるさんがいつものメンバーに混じって、そこにいて。
…そして、その団体の真ん中にいたのが。
「―…っ、なんで、こいつ、」
「こいつじゃないよ、A、でしょ？」
96ちゃんがにっこり笑って、俺の腕をつねる。
い、痛いって。
「やっぱり、疲れたらしいんだよね〜。さっきからグッスリ」
しゃむくんが、ソファに横たわって寝ている―…A、の頭を撫でつつ笑った。
彼女の寝顔をよく見ると、涙の跡があった。
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来賓 - 天月さんだったら天「〜〜」みたいな感じにしてもらえると嬉しいです！お願いします(･ω･｀人) (2017年9月28日 19時) (
レス) id: 00ddd4f313 (このIDを非表示/違反報告)
カノン - 読み返し3回目です！ (2017年8月8日 12時) (レス) id: 451c3d138b (このIDを非表示/違反報告)
CORITTK2(プロフ) - 読み返し10回目(*^^*)なう〜(*´ω｀*) (2016年11月27日 0時) (レス) id: 6ac753d7da (このIDを非表示/違反報告)
遥 - 読み返し3週目なうです (2016年11月11日 22時) (レス) id: b5ff9d8745 (このIDを非表示/違反報告)
彩乃＿ayano(プロフ) - 何度読み返しても最高です(*´-`) (2016年9月20日 7時) (レス) id: 1e4aaa14fc (このIDを非表示/違反報告)
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