＊１５＊最後の住人 ページ14
「…」
すると、天月さんは思案顔で黙ってしまって。
え…！？
何！？私何か悪いこと言った…！？
あせる私に、やっとしゃむくんを解放してあげたらしい店長さんが私の肩に手を置いて。
「まあ、とりあえずまふくんとはおいおい仲良くなるってことで！」
『は…はい』
「あ、今絶対無理だって思ったでしょ。だめだよー、そういうこと思ったら」
そう言って笑う店長さん。
やっぱり、この人がいると場が和むなぁ。
アンさんが説明を再開する。
「右側の階段上ったとこには96ちゃんと店長とまふくんがいて、確か白の扉の部屋が開いてたからそこがAちゃんになると思うよー」
『白…？』
私が呟くと、聞き取ってくれたらしいしゃむくんが(なんだかやつれていた)説明してくれた。
「それぞれのドアの色があるんだよ。ちなみに店長は青、96ちゃんはオレンジ、まふくんは赤、天月くんは水色、僕が桃色、アンさんは緑」
『へぇー…』
なるほどなるほど。
相槌をうつと、しゃむくんが微笑む。
「あと一人は―…」
…と、言いかけたとき。
ガチャ。
リビングの扉が、開いた。
全員の顔がそっちを向く。
…そこには。
「…あ、きてたんだ…」
…私は、世の中にはイケメンが集う場所が本当にあるんだ、と思った。
そして、「類は友を呼ぶ」ということわざを本気で信じた。
―…これ以上引っ張るのはやめよう。
はっきり言おう。
そこに居たのは、明るい茶髪の美形な男性だった。
きっと、この方が“さっきまで寝ていた”歌い手さんなのだろう。
その証拠に、ちょっと眠そうである。
でも、とりあえずにらまれてはいない。
私は、ほっと胸をなでおろした。
アンさんが片手を挙げる。
「おー、おはよう」
「おはよう、アン」
その人は、普通に挨拶をすると、私にちらりと視線をやって、店長の隣に座った。
すかさず彼を小突く店長。
「何？」
「自・己・紹・介！恒例の！」
「…ああ」
なぜか店長は小声である。
すると、彼はふっと私と視線を合わせた。
―…その、あまりにも綺麗な瞳に魅入った。
彼は、口を開いた。
「…灯油。ドアの色は黄色。はじめまして、よろしく」
『灯油さっ…！？は、はい、よろしくお願いします』
私がそう言うと、灯油さんはコクンと頷き、持ってきたらしい雑誌を開いて読み始めた。
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来賓 - 天月さんだったら天「〜〜」みたいな感じにしてもらえると嬉しいです！お願いします(･ω･｀人) (2017年9月28日 19時) (
レス) id: 00ddd4f313 (このIDを非表示/違反報告)
カノン - 読み返し3回目です！ (2017年8月8日 12時) (レス) id: 451c3d138b (このIDを非表示/違反報告)
CORITTK2(プロフ) - 読み返し10回目(*^^*)なう〜(*´ω｀*) (2016年11月27日 0時) (レス) id: 6ac753d7da (このIDを非表示/違反報告)
遥 - 読み返し3週目なうです (2016年11月11日 22時) (レス) id: b5ff9d8745 (このIDを非表示/違反報告)
彩乃＿ayano(プロフ) - 何度読み返しても最高です(*´-`) (2016年9月20日 7時) (レス) id: 1e4aaa14fc (このIDを非表示/違反報告)
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