家 ページ16
地の文で千羅さんにするのが慣れない…間違えていたらこっそり教えてください…
＊＊＊＊＊
千羅さんは何処か慌てた様子のまま、私に姉へ連絡する事を勧めてきた。その様子に首を傾げながら、私は姉にざっくりとした説明を文章で送った。
『千羅さん、姉からオッケーが出ました！』
「そ、そっか…」
『それじゃあ向かいましょうか』
すぐに既読が付き、姉からは歓迎するという旨の返信が来た。ほっとしつつ、千羅さんを案内する気満々で歩き出す。後ろで千羅さんが頭を抱えている事に気がつかないまま。
『ただいまー…ってあれ？お姉ちゃん、出かけるの？』
「おかえりー。折原さんはこんばんは！…そう、陸が酔っちゃったらしくて迎えに来てって騒いでるらしいのよ」
『それなら仕方ないね、気を付けて行ってらっしゃい』
「ありがと、じゃあ行ってくるわ」
『行ってらっしゃい』
「折原さん、暫くの間ですけどAをよろしくお願いしますね」
玄関先で入れ替わるように私たちは家に上がり、姉は外へ出た。千羅さんは緊張した様子で先程から口数が少ない上に、声も若干上擦っているように思える。
『千羅さん、大丈夫ですか？』
「だ、大丈夫やで？！」
『そうですか…？あ、この辺りに適当に腰かけていて下さい。お茶を用意してきますので』
千羅さんをリビングのソファに案内した後、私は来客用のマグカップを取り出す。
『千羅さん、コーヒーか紅茶かどちらが良いですか？』
「じゃ、じゃあコーヒーで」
『分かりました』
ちょこんと台所からソファの方へ顔を出すと、相変わらず緊張した様子の千羅さんが視界に入った。いつも余裕な千羅さんにしては珍しいその姿にうっかりときめいてしまった事は内緒だ。
(可愛いなんて失礼だよね)
インスタントでささっと作ったコーヒーと牛乳をトレイで運ぶ。折原さんはそわそわした様子で私を見つめていた。
『それで、お話とは…』
「あ、おん。そうよな、お話しをしに来たんよな」
『…？』
話を促すつもりで首を傾げながら、コーヒーに牛乳を入れる。肌感覚で入れてるので、今日は少し苦めだった。
「あー…俺が歌い手だって話を今日したやろ？」
『はい。浦島…坂田船、ですよね？』
「うん。でな？有り難い事に、僕ら全国ツアーをやらせてもらう予定なんよ。…再来週から」
『え…！』
突然の情報量の多さに、私は目を瞬かせることしかできない。それでも最初に言いたい事は決まっていた。
『全国ツアー、おめでとうございます！』
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妃花里(プロフ) - 夢主ちゃんと誕生日一緒！ (9月3日 23時) (
レス) @page12 id: 5ce3102dbd (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - さざんかさん» さざんかさん、コメントありがとうございます！数ある作品の中から2度も見つけ出して頂いて本当にありがとうございます。続きも現在準備しておりますので、今しばらくお待ちください。 (2023年1月24日 13時) (レス) id: a61a4998db (このIDを非表示/違反報告)
さざんか(プロフ) - いつの日か、この作品に初めてであってとてもキュンキュンしたのを覚えてます。ふと思い出して読みたくなって、やっと見つけました。改めて全部読んでまたドキドキして、やっぱりこの作品、大好きです。良ければ続き、待ってます。 (2023年1月23日 1時) (レス) id: 20c7caba78 (このIDを非表示/違反報告)
サチ(プロフ) - ずっとずっと待ってます。 (2022年10月3日 14時) (レス) @page49 id: 3812196784 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - リナさん» リナさん、コメントありがとうございます！お返事が遅くなり申し訳ございません…！ 亀更新ではございますが、応援を励みに頑張って参ります！ これからもよろしくお願いします (2021年9月27日 0時) (レス) id: 25868fbf10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫苑
| 作成日時：2019年12月21日 3時
