stage.19-2 ページ27
(今度の大会の日、金城さんにさりげなくラヴィさんの配置聞こう)
ラヴィさんがオーナーだったとして、二人への感謝は変わる事は無い。
ラヴィさんには俺たちを拾ってもらった恩があるし、オーナーには俺たちに「四天王」という地位を与えてもらった恩がある。
(でももし二人が同一人物なら、結構恥ずかしい事言ってしまってるような…)
俺や坂田はラヴィさんに、オーナーへの感謝の気持ちや憧れている事を何度も話している。だがラヴィさんはいつもニコニコと聞いてくれていて、特に恥ずかしがっている様子が無かった。
(やっぱり違う人なのか…？ああもう気になる！)
数日後に迫った大会が待ち遠しいような、来ないでほしいような複雑な心境に陥る。
(っていうか、オーナーは命を狙われる危険があるから、普段は表に出ないって話だったよな………いくら変装してるからといって、命が危ないかもしれないのにわざわざ場に出るか？)
「…うらたん？」
『うおっ！…何だ、坂田か』
「すごい顔してたけど、どうしたの？」
『ああ…いや、何でもない』
考え込みすぎていたのか、いつの間にか目の前に現れた坂田にも気が付かず驚かされた。
心配そうにこちらを見つめる坂田には悪いが、今この悩みを打ち明けたら、俺以上にこいつは混乱してしまうだろう。だから俺は咄嗟に「何でもない」と答えてしまった。
「…本当に？」
『ああ。ちょっと考え事してただけだよ』
「ふーん？」
訝しげな視線を向けられるも無視を決め込む。
坂田は俺が話す気が無い事を察したのか、深く追及はしてこなかった。
「そういえばうらたん、4年前の大会の時にオーナーが襲われたって知ってる…？」
周囲に人がいない事を確認してから、坂田がそっと耳打ちしてきた内容に俺は驚いた。
『えっ初耳だけど…』
「だよね？俺も昨日、昔から働いてる子達から聞いたんだけど…」
そして坂田からその話を聞き終わる頃には、俺の眉間には深い皺が寄っていた。自分でも分かる程に眉間に力が入っている。
「それでさ、俺考えたんだけど…」
坂田の提案に俺はすぐに賛同し、事務室への道を二人で引き戻すのだった。
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2019.10.17 お気に入り登録400人…！ありがとうございます！
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紫苑(プロフ) - リリさん» ちゃんと変換できたみたいで良かったです！ ご不便をおかけして、失礼しましたm(__)m 頑張ります！ありがとうございます！ (2019年10月14日 0時) (
レス) id: 25868fbf10 (このIDを非表示/違反報告)
リリ(プロフ) - ちゃんと、名前が出来ていました！名前で呼ばれるのが嬉しいです(￣∇￣*)ゞ次も頑張ってください！ (2019年10月13日 18時) (レス) id: 3c3ec4405a (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - リリさん» リリさん、ご指摘ありがとうございます…！こちらの設定ミスです…修正いたしましたので、名前が変換されるはずです！ 応援ありがとうございます！頑張ります！！！ (2019年10月11日 21時) (レス) id: 25868fbf10 (このIDを非表示/違反報告)
リリ(プロフ) - 最高です！登場人物の、名前を変える設定で名前を入れても、変えれないのですが……どういうことでしょうか……これからも、頑張ってください！ (2019年10月11日 15時) (レス) id: 3c3ec4405a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫苑
| 作成日時：2019年10月7日 13時
