stage.16-2 ページ23
『んー、これも使えない…どうしよ、あと3個しか残ってないじゃん』
使える無線機を探して数十分。そろそろ私が行方をくらましてから、2時間が経過する。早くしなければ私がいなくなってしまった事がゲスト達に知られてしまう。
『お願い、仕事してくれ…！』
最後から2個目の無線機。チャンネルを合わせて、音が聞こえないか耳を澄ませる。これまでは無音だったのだけど、奇跡が起きた。
「まだオーナーは見つからないのか？！」
「自室には戻って来てません！また、会場内は封鎖しているので、外には出ていないはずです！」
「後まだ探していない場所は何処だ？！」
小さくだが、無線の向こうから金城さんらしき声が聞こえてくる。だが、正直これだけでは金城さんだという確信はない。
それにもし私を攫った側の人間がこの通信を聞いていたらどんな行動を取ってくるか分からない。それでも、私はここで行動しないわけにはいかなかった。震える手を必死に抑えつけながら、私はマイクのスイッチを押す。
『金城さん、私です！Aです！倉庫に閉じ込められています！』
「A？！どうして無線で…！…！そうか、倉庫か！」
『そうです！』
「分かった、すぐに向かう！お前ら、オーナーを発見した！俺が行くから、全員その場で待機していろ！変な動きをした奴がいれば、即刻処分する。覚悟しておけ」
いつもよりも早口で、でも的確な指示を飛ばす金城さんに私はこんな時でも感心してしまった。
(凄いなぁ、私ならこんな風に動けない。何年足掻いても金城さんに追いつける気がしないし、何なら姿を現わさないオーナーの私より、現場監督をしてくれている金城さんの方が慕われてるし、もう私なんていらないんじゃないかな…)
金城さんと連絡が取れた安心感からか、緊張の糸が一気に切れて、ドッと疲れが押し寄せてくる。思考はネガティブに走り、瞼が段々と重くなってくる。
(駄目だ、今また意識を失ったら金城さんに迷惑をかけてしまう…)
頭ではそう思うのに、私の身体は言う事を聞かず、無線を握りしめたまま意識を失ってしまったのだった。
―――意識を失う直前に聞こえたのは、地響きに似た倉庫の扉が開く音だった。
＊＊＊＊＊
皆様、浦島坂田船の新曲を聞きましたか？生きてますか？私は無事に死亡しました…
ハロパ、楽しみですね！
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紫苑(プロフ) - リリさん» ちゃんと変換できたみたいで良かったです！ ご不便をおかけして、失礼しましたm(__)m 頑張ります！ありがとうございます！ (2019年10月14日 0時) (
レス) id: 25868fbf10 (このIDを非表示/違反報告)
リリ(プロフ) - ちゃんと、名前が出来ていました！名前で呼ばれるのが嬉しいです(￣∇￣*)ゞ次も頑張ってください！ (2019年10月13日 18時) (レス) id: 3c3ec4405a (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - リリさん» リリさん、ご指摘ありがとうございます…！こちらの設定ミスです…修正いたしましたので、名前が変換されるはずです！ 応援ありがとうございます！頑張ります！！！ (2019年10月11日 21時) (レス) id: 25868fbf10 (このIDを非表示/違反報告)
リリ(プロフ) - 最高です！登場人物の、名前を変える設定で名前を入れても、変えれないのですが……どういうことでしょうか……これからも、頑張ってください！ (2019年10月11日 15時) (レス) id: 3c3ec4405a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫苑
| 作成日時：2019年10月7日 13時
