stage.27 ページ38
(side.You)
優勝宣言を私が行い、今年の大会は無事に終了した。オーナー権は私が継承する事となり、3期目に突入する事に決定した。
「オーナー、お連れしました」
『どうぞ』
大会後、扱いとしては優勝者となる四天王の4人を私は応接室に呼び出していた。
『皆様、おかけ下さい』
4人はそわそわと落ち着かない様子で、ソファーに腰掛ける。決勝前の事務室と同様に紅茶を出した後、私もソファーに腰掛ける。
『さて、今日はお疲れ様でございました。今回はルールを一部変更してしまった為、優勝者はいない事にはなっていますが…4人は素晴らしいゲームをして下さいましたので、特別に1人ずつに"願い事"の権利を差し上げます』
「ええの…？」
『今回限りの特別ルールですよ。優勝者を決めずに、強制的にオーナーである私と対戦させてしまいましたので、その補償みたいなものです』
そう説明すると、納得したという表情になる4人。
『お呼び立てした用件は以上ですが、何か質問はありますか？』
「もう俺は決まってるんやけど、今聞いてもええ？」
『いえ、今日は大変申し訳ないのですが、オーナーとしての仕事がありまして、個人に割く時間がありませんので、後日改めてお時間を設けさせて頂きます』
「"願い事"は本当に何でもいいのか？」
『良識の範囲内かつ、この「カジノ SHUFFLE」が力になれるものに限ります』
「他の奴らとお願いが被ったら？」
『…それは想定していませんでした。…そうですね、もし被ってしまった場合は、その都度対処いたします』
「後日っていうんは、明日とかでもええの？」
『はい。金城に伝えて頂ければ、お時間は作りますので』
その後も一通り質問に答えた後、彼らに別れを告げ、事務室へと戻る。扉を開けると、金城さんが大量の書類を捌いている所だった。
「お帰りなさい、オーナー」
『ただいま戻りました。…ふぅ、疲れた』
「彼らは納得してくれたか？」
『恐らくは。文句を言われたりはしませんでした』
「それなら良かった」
『着替えて来たら、作業に入りますね』
「ああ、頼む」
親友と共に事務室の隠し部屋に入り、ディーラーの格好からワンピースに着替える。
(そういえば、四天王とそれぞれ出会った時もこのワンピースだったような…)
出会ったタイミングは別だが、私服をあまり持っていないため、外を出歩けるような格好はこれ位しかないのだ。
(流石に今度私服買いに行こう)
そう決意しながら、私は事務室へと戻るのだった。
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紫苑(プロフ) - リリさん» ちゃんと変換できたみたいで良かったです！ ご不便をおかけして、失礼しましたm(__)m 頑張ります！ありがとうございます！ (2019年10月14日 0時) (
レス) id: 25868fbf10 (このIDを非表示/違反報告)
リリ(プロフ) - ちゃんと、名前が出来ていました！名前で呼ばれるのが嬉しいです(￣∇￣*)ゞ次も頑張ってください！ (2019年10月13日 18時) (レス) id: 3c3ec4405a (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - リリさん» リリさん、ご指摘ありがとうございます…！こちらの設定ミスです…修正いたしましたので、名前が変換されるはずです！ 応援ありがとうございます！頑張ります！！！ (2019年10月11日 21時) (レス) id: 25868fbf10 (このIDを非表示/違反報告)
リリ(プロフ) - 最高です！登場人物の、名前を変える設定で名前を入れても、変えれないのですが……どういうことでしょうか……これからも、頑張ってください！ (2019年10月11日 15時) (レス) id: 3c3ec4405a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫苑
| 作成日時：2019年10月7日 13時
