ココロの中、丸見えです【歌い手】

14人目：【少年Tさん】 ページ31

「……てぃー、くん！！」

「お゛わ゛っ゛！？」


歌詞さんとゲームしているてぃーくんを驚かす。てぃーくんは情けない声を出して私の方を向いた。


「A〜…？何してくれてんの〜」

「ごめんごめん」

「どうしたのAちゃん」

「遊びに来ました。てぃーくんと歌詞さんは何故ここに？」

「作業」

「僕も」


なるほど、歌詞さんたちは作業するために天月くんの家に集まっていたのか。偉い、偉すぎる。


「ねー、てぃーくぅーん」

「どうした」

「……ちょっとこっち来てくんない？」

「なんで？」

「いいからいいから」


ハテナを浮かべるてぃーくんを半ば強引に廊下に連れていく。歌詞さんと天月くんはマ〇オメーカーをやり始めていた。



★☆★☆★







「で？話とは」

「うん、あのね…」


──てぃーくんは、私をどう思ってるんだろう。コラボもした事あるし、ご飯にだって行った。

でも今は全然だ。てぃーくんはココ最近更に忙しくなったせいか、ちっとも遊べてない。


てぃーくんに嫌われてたら、それこそ凹むんですけど……



『少年T 好感度：1000』


(A顔色悪い…大丈夫かな。気分良くないのかな)



「っ…てぃーくん！！！」

「ぐえっ」


よかった、ほんっっっっとによかった。嫌われてなくてよかったぁ…

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