ココロの中、丸見えです【歌い手】

＊ ページ2

「…まぁ、確かに知りたいけど」

「じゃあなんでそんなに乗り気じゃないの？いつものAだったら喜んで使いそうなのに…」

「だって…怖いし…」


人って表面上は仲良くしてても裏ではどう思ってるかなんて当の本人しか知らない。ましてやこの2人から嫌われてたら私生きていけないんだけど。


「じゃあ試しにわしらでやってみたら？」


そうか、その手があったか。


ちゃんくろにメガネを手渡され、まじまじと見つめる。重さはフツーのメガネと同じで軽い。意を決してメガネを装着した。



『あるふぁきゅん 好感度：869』

(A今私の心覗いてるんだよね…私嫌われてないかなぁ)


『96猫 好感度：821』

(Aってばわしの事めっちゃガン見してるやん。そういうとこ可愛いわ〜)


……ほ、ほんとに見えてる。


2人の横にテロップが出てきて好感度が書かれてある。頭の上には心の声が文字に起こされていた。


「どう？見えた？」

「……ありがとうー！！」

「ぐえっ」

「う゛っ」


堪らず2人に抱きつく。マジで嫌われてなくて良かった。ほんっっとに良かった。

私嫌われてたら確実に死んでた、ありがと2人とも大好き。


「2人に好かれてて良かった…」

「あったりまえよ」

「わしらAガチ勢やから」

「すき」

「わしも好きー！！」

「私もー！！！」


頭をわしゃわしゃ撫でられ、2人に抱きしめ返される。


「これってさ、最高の好感度どれぐらいなの？」

「最高が1000やな」

「ふーん…」


まあともかく、嫌われてなくて良かった。

＊→←サンプル：【あるふぁきゅん，96猫】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す