【utit】異世界転生したら有名人に囲まれてたんですが

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そんな訳で、突然の魔王討伐冒険が始まってしまった。

王のいた部屋から出ると、武器や装備がざっと1万個以上はあるんじゃないかと言うほど大量ある部屋に連れて行かれた。
先程王は好きなものを選べ、と言ったのともう１つはここに私達と同じ魔王討伐の人が居ると言われたが…誰なのだろうか。
思惑を巡らせながら、装備を見るわけでもなく顎に手を当てて歩いていると、誰かにぶつかった。

「…ごめんなさ…ってえ…?女の子…?っていうかAちゃん…!?」

そう言った相手は高身長の白髪の男性。頬にはバーコード。


そう、真冬だった。


「え!?まふくん…!?何で此処に…!?」

「それはこっちの台詞ですよ…っ、Aちゃんが事故で無くなったって聞いてどれくらいの人が悲しんだと思ってるんですか…!!」

そう言ったまふくんは普段よりもほんの少し強気だが、瞳には溢れる涙。

すると嗚咽が聞こえてきたからか浦田達がやってくる。そして反対側からは、彼方さん。

「どうしたんだ…ってまふ…?…ｯそらるさんも…!?」

「…浦田さん……志麻くん…さかたん…千羅くん…?」

「……嘘だよ…な…?」

全員の時間が止まる。その空白は、やがて光となる。

「…もう…会えないかと思ってました…ｯ…生きててよかった……」

「…僕が死ぬ訳無いやろ…!」

何時しか皆の双眸にも涙が溢れていた。
勿論、私もだった。

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