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「あ、そういえば…」
RiKuは思い出したかのように手に持っていた箱を天月さんに差し出した。
天月さんは不思議そうな顔をしながらも、それを受け取る。
「お詫びの品よ。こっちの都合でコラボが出来なくなっちゃったから」
「あぁ、そんなこと。忙しいのは分かってるから別に良いのに」
「でもありがとう」と笑う天月さん。
うん、普通にイケメンである。
「ちなみに選んだのすーね」
『え』
「え!?」
RiKuの言葉に驚いて私を見る天月さんの目と、赤渕眼鏡が似合ってるなぁなんて天月さんの横顔を眺めていた私の目が合った。
「これ、すいみぃさ…すいみぃちゃんが?」
『ただ提案しただけなんですけどね…』
「なに言ってんのよ!めっちゃセンス良かったじゃない」
『…なんかRiKuに言われると嬉しくない』
「何故に」
ちらり、と天月さんを盗み見れば、彼は固まったまま動かない。私の目線の先に気付いたRiKuが「天月くーん?」と肩を叩いても、微動だにしない。
そんな彼を見て、RiKuはやれやれと肩を落とした
「だめだ。感極まって思考回路が停止してる」
『そんなにRiKuからのプレゼントが嬉しかったんだ…』
「いや、これはどう考えてもアンタから選んでもらったからじゃ…」
『え?そうなの?』
「……もう何も言うまい。」
呆れられた様にため息をつかれたよ。解せぬ。
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-naki-(プロフ) - 夏色さん» もしかしたら読まれるかもしれませんね((青い鳥の闇は恐ろしいですよ((((;゜Д゜)))コメントありがとうございました! (2018年4月7日 19時) (レス) id: 51c4e75278 (このIDを非表示/違反報告)
夏色 - いつも楽しく読ませていただいています! (2018年4月7日 14時) (レス) id: e62bcbb5e6 (このIDを非表示/違反報告)
夏色 - まあアカウント持ってないので無理ですが,,,(´ω`) (2018年4月7日 14時) (レス) id: e62bcbb5e6 (このIDを非表示/違反報告)
夏色 - なるほど、Twitterにタグを付ければ読んでもらえるんですね?(真剣) (2018年4月7日 14時) (レス) id: e62bcbb5e6 (このIDを非表示/違反報告)
-naki-(プロフ) - のんののんさん» あ、ほんとだ!漢字まちがってますね(゚д゚;)私が1番言えたことじゃありませんが、誤字は誰にでもありますよ!!ご指摘ありがとうございました! (2018年4月6日 19時) (レス) id: 51c4e75278 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:-naki- | 作成日時:2018年2月25日 18時