☆ ページ4
「…やっぱり、辞めたんかな」
「そう、かな」
途切れ途切れに言ったのはうらたさんとるすくん。ちょうどこの日は僕の家にみんなで集まって遊んでいる真っ最中。
だけど彼らのスマホ画面には(人1)さんのツイッター。(人1)さんのツイッターの日付は2014年を最後に時が止まっている。
(人1)さんの最後のつぶやきにはたくさんのリプがあった。今でも戻ってくると信じていて毎日リプを送り続けている子も少なくはない。
──(人1)さんというのは2014年から投稿をしていない謎しかない歌い手だ。ライブや顔出し等は一切していない。生放送は行っているが今は全然やってない。
「…辞めたんやったら絶対引退するって言うやろ！」
「そうや…絶対そうや！俺は諦めん！諦めんで！」
寂しそうに言ったのはさかたん、志麻くん。
「わしも諦めんで！」
「ろんさんも！」
「同じく！」
「右に同じく」
元気よく言ったのはくろちゃん，ろんさん，れをるさん，あるふぁきゅんさん。
「あ…店長から電話や」
くろちゃんはスマホを手に取ると「もしもし？」と言いながら僕の部屋を出ていった。
「DMも送ってるけど全然返信ないし…」
「フォローしてもちっとも気付きませんしねえ…」
悲しそうに言ったのはそらるさんとセンラくん。
「ねぇみんな…これ…」
コゲさんとクプラさんと詩人さんがツイッターを見せてくる。なんと(人1)と検索するとその横に“死亡説”と出てきた。
「多分(人1)さんのアンチがやってるんだと思う…」
「やとしてもこれはやり過ぎやろ…」
アンチもここまでくるとスゴいものだ。
すると廊下でドタドタと足音がした。この前もくろちゃんに止めてと言ったばっかりなのにまた彼女はやっているのか。おてんばな性格は相変わらずだ。
「ちょ、くろちゃん静かにして！此処まふくんの家だから！」
「あ、ごめんつっきー…それよりも！さっきいつも店長と同じ会社の(人1)さんに似てる情報聞いたんよ！」
その言葉に僕らは目を光らせる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 452人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Shiro兎(プロフ) - *・.・アイス・.・*さん» コメントありがとうございます！なるべくいっぱい更新しますね！ (2018年11月18日 11時) (
レス) id: 00438dbadd (このIDを非表示/違反報告)
*・.・アイス・.・* - 初コメ、失礼します！ 詩人さんがラーメンを買おうとしたけどクプラが止めるところが、なぜか私には詩人さんがおにぎりラーメンを食べている〜。に見えてえぇ！？ってなりました() とても面白いので次回も待ってます！ (2018年11月18日 11時) (レス) id: 67daa6a916 (このIDを非表示/違反報告)
Shiro兎(プロフ) - (о´∀`о)さん» コメントありがとうございます！更新頑張りますね！ (2018年10月29日 22時) (レス) id: 00438dbadd (このIDを非表示/違反報告)
(о´∀`о) - 更新頑張って下さい！ (2018年10月29日 22時) (レス) id: 6fdf847faa (このIDを非表示/違反報告)
Shiro兎(プロフ) - くっしょんさん» コメントありがとうございます！東方projectですよ！チルノの曲ですよ！ (2018年10月27日 16時) (レス) id: 00438dbadd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Shiro兎 | 作成日時：2018年9月7日 0時
