関わりたくなかった【歌い手】

18話 ページ21

『「〜〜〜♪」』
部屋中に私とそらるんの声が響きわたる
サビで二人の声が混じったときなんて感動で泣きそうだった





曲が終わる

『はぁ〜〜！！！緊張したぁ..』

「楽しかった？」

『うん！！そらるんは？』

「俺も楽しかったよ」

『良かった..！！』

そう、会話していると...



ガチャッ
「ごめんっ、遅れたっ」

息を切らせながらまふくんが入ってきた

『あ、まふくん！！』

「まふ、遅い
何してたの？」

「えっと〜...そのときしてたMIXが終わらなくて...」

「しょーがねーな...
まふは体弱いんだから、ほどほどにしとけよ」

「はぁーい」



ー帰り道ー

まふくんもMIXで家に戻り、私も帰ろうとすると
「送っていく」

そらるんの申し出に断るに断れず、駅まで送ってもらうことに

『.....』
沈黙が痛い..

何か喋らなきゃ
そう思ったとき

「俺さ、歌が好きなんだ


.....昔、将来何になるのかって考えたとき、歌っている自分、歌を作っている自分が見えた。
それ以外考えられなかった。
そのとき思ったんだ、俺は自分で思ってる以上に歌が好きなんだって。

だから今、音楽関係の仕事が出来て、歌い手として活動が出来てすごく嬉しい」

『そらるん...』

「うわぁ、めっちゃ恥ずい...
まぁ、りよも頑張れよっていう話」

『うん！！頑張る！！
頑張って、一人前の歌い手になるから！！』

「一人前ってww」

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