屑代表が十二人 ページ13
noside
春うららかな陽気の中、とある空き教室にて轟零焼は人を待っていた
彼の座る窓際席の1番近くにあたる窓は開け放たれ、時折カーテンがふわりと揺れる
彼の容姿もあるのだろうか
何の変哲もない空き教室は彼という存在があるだけでまるでこの世のものではないかのように儚く、美しい
人を待つ、と言っても誰かがこの空き教室を訪ねてくる訳では無い
ただ、これから"窓の外で確実に起こるであろう事"の張本人達を待っているのだ
身じろぎ一つしない彼は、美しくそしてどこか悲しい絵画のようである
やがて俯いて歩く少年が一人、その少年を追いかける少年が一人来た
それに気付いても彼は窓の外を見ることなく、ただ話に耳を傾ける
そしてオールマイトが来て一言二言交し、最初の少年が去った
ここで初めて彼はちらりと外を見た
彼はある程度確信を持ってそこにいた
オールマイトと緑谷出久は同じ個性であること
そして、緑谷出久はオールマイトの個性の継承者であるということ
誰も知らない
彼がどうやって確信を持つまでに至ったのか
誰も知らない
彼が情報を持っているということ自体を
誰も知らない
彼には轟零焼としての人生とは別にもうひとつ、世界すら超えて違う人生を生きた記憶があるということを
やがてもう一人の少年は帰路に着いた
オールマイトは彼が見えなくなるまでそこに居た
やがてオールマイトも校内に戻り、時折聞こえる葉の擦れる音や、鳥の鳴き声以外の音が無くなった
何がおかしかったのか、はたまた嬉しかったのか、"安心したのか"、轟零焼は少し口角を上げ、そして音もなくその場から"消えた"
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美園(プロフ) - とても面白いです。海楼石果たしてどこから…続きたのしみでわくわくです (12月27日 8時) (
レス) id: 02362bd30a (このIDを非表示/違反報告)
ナギサ(プロフ) - あんまりワンピースとヒロアカのクロスオーバー小説って無いのでとてもありがたいです!!!しかもめちゃおもろい…これからの話が楽しみになってきます!!!更新楽しみにしています!!!✨ (9月30日 16時) (レス) id: f18589988d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らいすあんどらいす | 作成日時：2023年1月18日 18時
