だって男子中学生だもの 蓋 ページ11
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「――わ、びっくりした」
廊下でばったり出会った三人でぞろぞろと部屋に帰ってくると、Aのベッドを覗き込んだ不二がそんな風に声を出した。
「……なんじゃ」
その場所から持ち主ではない声がして、幸村と白石もそこを覗き込む。ぐでんとAが寝そべっていて、その下で仁王は気だるげに携帯を弄っている。
「A、寝てるの?」
「……仁王」
「残念ながら未遂じゃき」
はー、と白けたように目を細めて息をついた仁王は、白石にぽいと端末を差し出した。
「これそこの充電器に挿しとって」
「え、Aくんの挿さっとるけど」
「知らん。抜け」
そんな雑な。迷った白石は、自分の端末の充電具合を確認すると、外して、代わりに仁王のそれを挿し込んでやる。いい奴である。
「仁王、そこで寝るの?」
「重いしどかせんし。もうめんどくなった」
「ふうん」
彼らのにやにやと微笑ましげな視線を遮るように、仁王は布団をかぶった。
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What's your name? ○→←だって男子中学生だもの 身
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角砂糖(プロフ) - 美琴さん» ありがとうございます!!(大声) (2020年3月11日 19時) (レス) id: 651af228bd (このIDを非表示/違反報告)
美琴 - 好きです(突然の告白) (2020年3月9日 20時) (レス) id: 0419c563a9 (このIDを非表示/違反報告)
角砂糖(プロフ) - 蘇芳さん» この作品を愛していただき本当にありがとうございます。この話の続編は、今の所はあまり考えていません。今非常に私生活が忙しく、それが一段落したら何か書きたいなとは思っていますので、いつになるかわかりませんが、もし気が向けばお付き合いいただけると幸いです。 (2020年1月30日 4時) (レス) id: 651af228bd (このIDを非表示/違反報告)
蘇芳(プロフ) - とても面白くて一気に読んでしまいました!もしもあるのなら続編楽しみにしています。これからも頑張ってください! (2020年1月24日 20時) (レス) id: ec6c109e68 (このIDを非表示/違反報告)
ピット☆(プロフ) - 角砂糖さん» そうです!覚えていてもらえて嬉しいです!!予定があるかはわかりませんが次の作品をお待ちしてます! (2019年11月20日 1時) (レス) id: f631e9f6d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:角砂糖 | 作成日時:2019年3月18日 21時