4話 ページ6
「･･･ねぇA」
あの後結局万里くんは用事思い出したとかで消えて、私は引き続きスプラ、至さんはなんか眺めていた。
そんな中で至さんがいきなり低い声で私を呼んだ。
「Aはさ、自覚ない訳･･･？」
「え、」
な ん の で す か
「ラウワン行った当たりからずっと万里、万里って。Aの彼氏は俺だよ？」
「･･･そんなに万里くんの事呼んでました？」
「･･･はぁ」
えっため息吐かれた。
「おいで、俺の部屋に。」
「･･･えっ、はい･･･。」
いきなり誘われたが、そのまま至さんについていった。
部屋に着くまでのあいだ、無言が凄く辛かった。
＿
ガチャと至さんが部屋のドアを開けるや否や、私は腕を引かれ、至さんのベッドに倒れた。
掴まれた腕は顔の横に縫い付けられる様に抑えられた。
なんだかいつもの至さんより怖い。
「自分がどれだけ万里って名前呼んで、万里と親しげにしてたか自覚ないんでしょ？」
「っ･･･はい。」
至さんの底冷えする様な声に本当に恐怖を覚え、目に涙が溜まっていく。
「･･･あ、そうだ。イイ事思いついた。」
至さんが至極楽しそうな顔で舌なめずりした。
怖くてもそんな姿にはポーっと見惚れてしまった。
だが
「万里の名前呼んだ数だけ、何かするとかどう？キスマーク･･･イく回数･･･とかね。」
その言葉に私は凍りついた。
「何びっくりした顔してんの？当然じゃん。Aが万里の名前呼ぶ度に俺がどんな気持ちだったかも知らないで。」
･･･そんなに嫉妬してたの･･･？
「･･･っ」
唇を噛む私に気づいた至さんは口を開く。
「何か言いたげだけど、どうしたの？」
「やっ、あの･･･。至さっ･･が、」
「･･･？」
私の言いたい事が分からないと眉間に皺を寄せた。
「･･･私、至さんと付き合ってる感じしなくて、私がウィーンから帰ってきて、最初は嬉しそうだったけど恋人らしいことなんて全然しなかったし、」
「･･･」
彼は無言でこちらを見てくる。
「万里くんの名前を呼んでたのはわざとじゃないんですけど、でも至さんがそんなに私のことを好いて下さって、嫉妬して下さったのがとても嬉しくて･･･。」
「！」
私が話終えると至さんは、私から手を離して、顔を手で覆ったのだった。
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まきのん♪(プロフ) - 続編作ってください！お願いします！ (2018年2月12日 0時) (
レス) id: dd4c972d72 (このIDを非表示/違反報告)
姫桜(プロフ) - この作品とても大好きなので続編お願いします！！ (2018年2月11日 20時) (レス) id: 7d352ba43a (このIDを非表示/違反報告)
菜雪(プロフ) - 続編を作って頂けるのならば、作って欲しいです！ (2018年2月11日 18時) (レス) id: ca84b4ff55 (このIDを非表示/違反報告)
零 - いつも更新される度に読ませてもらってます! 是非続編の方をお願いします! (2018年2月6日 12時) (レス) id: 8419ddaaac (このIDを非表示/違反報告)
らぐらす(プロフ) - 夏月さん» ありがとうございます！チーターになれるように頑張りますね！ (2017年12月19日 23時) (レス) id: 1e5c024882 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らぐらす | 作成日時：2017年11月2日 1時
