この夜を(橙)…傷口を風にあてて (ページ6)

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『それって』

『メンバーでなくてライバルとして思いこみたかったんやろ？』

『そうしいひんかったら許されへんかったんやろ？』

『メンバーで無くなる事を選んだ』

『すばるくんのこと』

『関ジャニにおったら見られへん夢を現実にしようとしてる』

『自分と一緒にその夢を見ようって言うてくれへんかった』

『すばるくんのこと』

『大好きなすばるくんのこと』

ガンッ!!

手に持ってたグラスをすごい勢いでテーブルに置いた隆ちゃん

「お前に」

「お前に…何がわかんねん！」

「お前に」

「お前に俺と渋やんを語られたないねん」

大きな声で

真っ赤になって

叫んだ隆ちゃんが

私を睨みつける

その目からは…

綺麗な涙が次々と流れてた

『良かった…』

私の呟きに

「何が良かったやねん！」

「さっさと鍵置いて出てけや！」

隆ちゃんは溢れる涙に気が付かへんかのように

私を睨み続ける

隆ちゃんのそばにおらしてもらえるようなって

たくさんの時間を過ごしてきたけど

でも

こんな感情むき出しにする隆ちゃん見た事あらへんかった