麦わらの一味になりました。1 (ページ2)

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01　この島で生きるということページ2

──── シャボンディ諸島
　
レイリー「シルム、買い出しを頼む」

シルム「はい！なにか特別に必要なものはありますか？」
　
レイリー「いつも通り、日用品と食料をたのむ。」

シルム「わかりました！」

レイリー「気をつけるんだぞ。いつも頼んでしまってすまない。」

シルム「これくらいさせてください！いってきまーす！」
　

久しぶりの買い出しのため、分量も多い。

テキパキ買って帰ろうと思い、店のある方に向かった。
　

シルム「あと、お肉も買って。飲み物買ったら終わりかな。
レイリーさんお酒結構飲んでたもんな。補充しないとだよね。」
　

順調に買い出しがすすんでいたところで、少し離れたところから爆発音が聞こえた。
　
まただ。
　
もう、この音を聞くのは何度目だろうか。
　
逃げ出そうとした人たちが消えていく音。
　
それを見て見ぬふりをする毎日。もちろん助けようなんてばかはいない。
　
本当は助けたい。
　
ただ、騒ぎになって親に捨てられた私を拾ってくれたレイリーさんに迷惑はかけられない。
　
いつかは、全員が安心して過ごせる世界に。なんて夢をみていたなぁと思い出した。

守られた環境から抜け出すこともできない弱虫な私には言葉にする資格もない夢だ。

この町にいると自分の幼少期を思い出してしまって気分が悪い。

シルム「天竜人なんてくだらない。さっさとお酒買って帰ろう。」