今日:1 hit、昨日:6 hit、合計:592 hit
小｜中｜大
しあわせのはなし ページ7
大好きだった歌い手がいた。
10曲を歌ってこの世を去ったその人は、誰かに幸せを分けたいと言っていた。
ひとりでもいい、小さくてもいい。
そう言って歌っていたのだと、彼が消えてから知った。
それと同時に、彼の歌の温かさに納得した。
彼の曲を聴くと勇気が出た。
彼の曲を聴くと嬉しくなった。
彼の曲で、確かに幸せをもらっていた。
そんな彼に憧れて、同じことを始めた。
彼と同じになれなくても、近くに行ってみたかった。
あわよくば、一緒に歌ってみたかった。
幸せをくれたあなたが大好きなのだと
幸せをくれたあなたに幸せをあげたいと
ちゃんと伝えたかった。
「夢言さん、あなたは確かに、僕に幸せをくれたんです」
直接伝えれないから
今度は、僕が誰かに幸せをあげたい。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
春星 千風波(プロフ) - 面白い、というわけじゃなかったけど何となく、心揺さぶられる話でした。有難く読ませていただきました。人の一生って案外、虚しくて寂しいものですよね…… (2019年5月14日 22時) (
レス) id: deeebcbf6f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
