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おわりのはなし ページ4
驚くほど緩やかに、できないことが増えた。
走れなくなって
歩けなくなって
座れなくなって
そうして、しゃべれなくなった。
もう終わりが近づいていると、理解していた。
やり残したことは、最後の歌をあげていないことだけ。
だから、終わる前に心残りはなくそう。
ぷるぷると震える指で、キーボードを押す。
いつの間にか慣れていた作業を、ゆっくりとしていく。
動画を選択して
題名をつけて
投稿文を書いて
願いを込めて、送り出した。
やりきった。
心残りはどこにもない。
なぜだろう、すごくすごく、ねむたいんだ。
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春星 千風波(プロフ) - 面白い、というわけじゃなかったけど何となく、心揺さぶられる話でした。有難く読ませていただきました。人の一生って案外、虚しくて寂しいものですよね…… (2019年5月14日 22時) (レス) id: deeebcbf6f (このIDを非表示/違反報告)
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