名前のない毒turn8 ページ9
三澄が慌てた様子で帰ってきたのは昼頃。デスクに座り書類を片していた俺も何故か聞くはめになった。
三澄が次々とボードに文字を書いていく。
三澄「問題はここ、濃密です」
ボードの濃密、と書かれた文字を赤のペンでぐるぐると囲む。…男女の営みか。
三澄「この日、2人は甘い夜を過ごしました。キスの回数は覚えていませんが、」
覚えたらびっくりだろ。
三澄「薄いキスを20回以上、濃いのを20。高野島さんはキスがお好きだったようです」
東海林「いるね〜そういう人」
『お前、経験あんのか…』
書類のペンを走らせながら、東海林の言葉に突っ込む。
三澄「でも、馬場さんはMARSを発症していないし、体内に抗体もできていませんでした」
『…ウイルスに1度も接触していない？』
三澄「そう考えるのが自然」
久部「えっ、じゃあ、高野島さんが感染を広げたんじゃなくて…」
『病院でうつされた…』
三澄「そういうことになる。東央医大にはコロナウイルスの研究チームがある」
ビンゴか。だが、証拠がない。高野島さんがそこで感染した被害者だと肯定する証拠が。
『…あっ!!中堂!!』
三澄「中堂さん？」
確か昨日、東央医大の死者の記録を言っていた。何かしら資料か何かを持っていたのだろう。
スマホを取り出し、中堂に電話する。
『中堂、お前今どこだ』
中堂《｢…部屋の前だ」》
重なって聞こえる中堂の声。
お前、居たのか。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 279人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Kiyo(プロフ) - meikyoshishuiさん» 失礼しました！（汗）直しておきます！！ (2018年3月16日 17時) (
レス) id: 528cdb9976 (このIDを非表示/違反報告)
meikyoshishui(プロフ) - ミコトの母親の名前間違われてますよー…正しくは『夏代』さんです!! (2018年3月15日 23時) (レス) id: 3b38de3163 (このIDを非表示/違反報告)
Kiyo(プロフ) - 梨さん» ありがとうございます！亀更新ですが、お願いします！！ (2018年3月15日 21時) (レス) id: 528cdb9976 (このIDを非表示/違反報告)
Kiyo(プロフ) - はびさん» BL要素ですか…！少しなら出来たらやってみます！！ (2018年3月15日 21時) (レス) id: 528cdb9976 (このIDを非表示/違反報告)
梨 - 雰囲気のいい小説ですね。応援させていただきます。 (2018年3月14日 2時) (レス) id: 366a3518b4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Kiyo x他1人 | 作成日時：2018年3月3日 19時
