第5話「新しい友達」 ページ5
gleeに入部してから、どことなく毎日が楽しくなった気がした。
別に、以前から不満を感じていた訳では
無かったが、
楽しみがまた一つ増えたというところだろうか。
今日も心を弾ませながら、音楽室に足を運んだ。
ピアノを囲んで、部員たちが話をしている。
レイチェルの姿はまだ無いようだ。
私はその輪の中には入らず、いつも座っている席に腰を落とした。
「ねえねえ」
特にすることも無かったから時計を眺めていると、
隣の席に茶髪で色白の男の子が座ってきた。
初日で私が見つめすぎてしまった彼だ。
「ん?」
少し動揺しつつも反応すると、彼は可愛らしく首をすくめた。
「君、中々いいファッションセンスしてるね。
Aだっけ?歌声も良かったよ」
お世辞だろうとは思ったけど、そんなこと言われたのは初めてだったから、
内心とても嬉しかった。
「同感。久々にいい子見つけたって思ったよ」
今度は反対側に座る、黒人の女の子だ。
私は嬉しさが表に滲み出て、思わず微笑んでしまった。
「僕、カート」
「私はメルセデス」
二人は計画していたようにテンポ速く自己紹介を済まして、
私との距離を縮めた。
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暗黒の波動(プロフ) - 朝比奈さん» 返信遅れて申し訳ないです。 とても嬉しいコメントありがとうございます!!時間がある時に更新していきたいと思いますので、気長に待っていただけると有りがたいです^^ (2018年4月3日 22時) (レス) id: 229c8db531 (このIDを非表示/違反報告)
朝比奈(プロフ) - 読ませていただきました!続きが気になります…! (2018年3月29日 5時) (レス) id: 8eec1a6356 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 更新お願いします! (2016年9月3日 13時) (レス) id: 1f3a169325 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:暗黒の波動 | 作成日時:2016年5月5日 21時