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side──ut
ut「よっしゃセーフ！」
予鈴10分前、ガヤガヤと賑わうクラスに飛び込めばおはようと声をかけてくれる友人とすれ違う
息を整えながら自分の席につき、キツく結ばれたネクタイをゆるめると、隣から野次が飛んでくる
kn「あーあー、また緩めとる、それやって貰ったんとちゃうんけ？」
ut「何やシッマ、嫉妬か？」
kn「違ぇよ！」
今日も今日とてうるさいこいつはコネシマ、俺と同じクラス、隣の席、ことある事にコンビとして一括りにされる
ut「あれ？ロボロおらへんの？遅刻か？」
kn「ロボロならA組行っとるで、シャオロンに用ある言うとったし」
すぐ戻ってくるやろ、そう言って携帯に目を落とすシッマ。A組、シャオちゃんとAちゃんのクラス
ut「ええなぁ…俺もAちゃんと同じクラスになりたかった…」
kn「お前とクラスも同じやったらAも嫌気さすやろうな」
ut「そんな事ないわ！Aちゃんめっちゃ優しいねんぞ！」
rb「お前ら朝から何騒いでるんや…」
またか…とでも言いたげな呆れ声。顔を見るまでもない、ロボロがA組から帰ってきたようだ。コイツ…俺やって教室の前でわかれたっていうのに…
ut「ロボロ〜、お前何しにA組行ったんや？ん？」
rb「え？いや、シャオロンに借りてたノート返しに行っただけなんやけど…」
kn「ロボロ、気にしなくてええで、Aのことで拗らせとるだけや、ほっとき」
rb「あぁ〜、いつものね」
ut「いつものってなんやねん！」
俺らの馬鹿騒ぎを遮るように、HR開始のチャイムが鳴り響いた
あーあ、はよAちゃんに会いたいわ
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作者名：椿 | 作成日時：2021年5月10日 0時
