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*9* ページ11

貴方side


「じゃあ次の質問。モンスターに光魔法が効かないのは知っとるか?」


『え!?なにそれ知らなかった!?』


「逆に闇魔法は効くんやで、だってモンスターは攻撃的な天界の長によって作られた生物を殺すための生き物なんや。だから光魔法が効かない」


『じゃあさ、竜族との繋がりはなんなの?』


「竜族はー…なんて言えばええんやろ…竜族の遺伝子的なやつを取って出来たのがモンスターやから…まぁ繋がりは深いんよ」


『そうなんだ…!鬱って物知りだなぁ…』


すごい。そう尊敬した
でも彼の表情は明るくない


『…?顔くらいよ?』


「そうか…?まぁそうだよな…少し肩借りてええか?」


『いいけど…どしたの…?』


こてんと肩に頭を乗せる
綺麗な夜色の髪の上に手を乗せてそのまま撫でる


なにか冷たいものが手に触れた
涙…?


でも何も言わない
気になるから少しだけ心の中を覗かせてね…?


"僕は…君のような王になりたかった"


"どうして僕が悪役になってん…?ただ平和を目指したかっただけなのに…"


"力があるだけの王なんか…王やない…その力に対する恐怖やなくて信頼関係のある国民と王の結びつきがあればもっと上手くいったのか…?"


『鬱…貴方は…すごく優しい人なのね』


「え…」


"まさか読まれたのか…?"


"やばいやん、キモイって思われたかな?SAN値チェック入れられてへんかな?"


そんなこと思ってないよ…?


"え待って、首筋めっちゃいい匂いする"


前言撤回。キモイですよ?


「えぇっ!?あ…」


『ん?そっちも読んでるんじゃないかー!?!?』


そのまま頭をペシッとだけする


全く…油断も隙もならない


「え、ええやん…?」


空はもう暗くなっていた
時間はもう6:40を過ぎていた


あれ…?2時間くらい経ってるくね…?
経ってるくね!?


「?魅了の事か?とっくに解けてるで?」


『じゃ、じゃあなんで…?』


「教えたろか?そんなん特徴でも特性でもなく特質の女の子が産まれたって知ってからまぁ気になってたわ、そのあとも成長見てたらかわええなぁって思ってそしたらまぁ…な?」


『えぇ…!?はやくない……ッ!』


柔らかい草の上に押し倒される
さっきまで肩に頭を置いてたのに…!?


「もう大人なんやし…ええよな?昨日、さっきってお預け食らわせられまくってんねん…」


なにかに気付いて、少しムスッとしてる


「なぁ…なんで俺のマーキング消えてるん?」


僕じゃなくて俺…!?

*10**→←*8*



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設定タグ:我々だ , 鬱先生 , 大先生   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:くいな | 作成日時:2019年11月28日 20時

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