魔王サマと主人公補正【ut】【異世界パロ】 (ページ10)

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貴方side

「実はな、今の天界の長はなんか簡単に言うと変なやつなんよ、狂ってる。それで人間界を支配しようとしてるんや。でも今の見た限り1度その結界は壊されたけどまたやられた感じやな…恐らくマゴットも張られた」

『そんな…じゃあ今まで崇めてた神は…いや、神的なやつが私たちを滅ぼそうとしてるの…？』

とりあえずパフェを1口ほお張る
うん。美味しいね

「あ…美味そうやな…！僕も食べよ」

そう言って食べ始める
…かなりすごい勢いで

「これめっちゃ美味しいやん…！」

あらあら、口の周りにクリームついちゃってる
取ったげよ…

指で拭うと何故か顔を真っ赤にする鬱
え…なんでなんで？

もったいなかったからそのまま舐めちゃったけど…いっか

「…ッ！なぁ…一応僕君の魅了にかかっちゃってるんやからそういうこと考えて行動して欲しいわ…違う意味で襲っちゃいそ…」

『え、待って、魅了されてる時って自覚あるんだ！？』

「そりゃあるやろ…こんなに心臓ドキドキしてて逆になんで気付かないん？」

ココアを飲み干し、パフェも食べ終わる

お会計しなきゃ…

『あの…お会計お願いします』

「王からはお代は頂きません！ありがとうございましたー！」

『いやいやいや！ダメですって！じゃあお釣りいりませんからこれでお願いします…！ご馳走様でした。また来ますね』

少し多めに出して外に出る
もちろん後ろからちょこんと鬱が着いてくるのだが…

ん？ちょこんとという表現は不適切な気がする…私よりも背が高い彼。ちょこんと私が先に出ている。が正解か

「もう帰るん？まだ帰らないなら少し来てくれんか？」

『いいけど…どこへ？』

手を出されたのでその手の上に手を重ねる
すると指を絡めて握られる

『えぇ…！？これって…！？』

「ええからそのままでいてくれ、な？」

そのまま手を彼の方に引かれて倒れ込むようになる
勢い余って片腕を回してしまう。これではカップル同然じゃないか

するとテレポートしたらしく…

ここは、国の外の丘
そこからは夕日が沈んでいるのが見えた

あれ…？城にいた時はあんなに暗かったのに…

「それはな？Aちゃんが僕のことをそれだけ警戒してたってことなんやで？特質の主人公補正の1部で危機が色で分かるんやな…獣人のお友達の能力か」

デルタの…！

でも今は色がしっかり見えてる

鬱への警戒が薄くなったから…かなぁ？