魔王サマと主人公補正【ut】【異世界パロ】 (ページ33)

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＊31＊怒涛のラススパ入りますページ33

貴方side

1人の人影がみえ、その直後に何も見えなくなる…

「…ッ！エウ……ルが……庇って！！」

声すらよく聞こえない
一体何が起こったというの…？

視界が元に戻る

1人の女性の天空人が無残な姿で倒れていた

「よくも…よくも…エウロカエルを…ッ！！」

そう言って他の3人が襲いかかってくる

「ま、まて！今は危険だ…！！」

エドラの制止の声を無視してこちらに来る

守られてばっかじゃ立場がな…ぃ…

まって、今の私の能力がおかしい…

数値化されて分かるんだけど…欄外にまで9が並んでいる

それに…一番の問題はこれ

『特質が…無くなってる…！？』

特質が無くなって特性というものが出てきている

特性:奇術師の禁術

なに…これ…？
初めてみた特性だ

私の主人公補正はどこへ行ったのだろうか

ut「Aちゃんの特質は少しだけ借りてるで、これはこうやって使うんや」

彼はそう言って左手を前に出し、指を地面から上にクイッと指さす

刹那、その地面から鋭い闇の刃が突き出し、彼らの身体を貫いた

ut「なぁ、俺のAに手ェ出しといてタダで済むと思うたんか？甘いわ」

殺意の籠った目
そんな顔初めて見た

『何…この魔力を凝縮しまくった魔法は…』

一転して優しい目でこちらを見る

ut「え、知らんかったん！？Aちゃんの特質は誰かの特性を使える以外に全能力値カンストさせることができるんやで」

ち、チートじゃないですか…
ってことは…今の鬱はチートなのね…

私の身体に片腕を回しながら攻撃できるのもそれでか

「くそ…っ…ここは撤退するしか…！！」

ut「させるわけないやろ？その門から天界に帰ってもええけど…帰れへんよな。それは魔界への門や。それに…俺の嫁殺そうとして生かして返すと思うか？」

『…ッ！鬱、殺しちゃダメっ！確実に捕えられるのなら捕らえてこの戦争を起こした罪を償わさせなければ…！』

ぐらり

『えっ…』

視界が揺れる

紅い何かが目の前を覆う

胸が…あつい
焼けるようにあつくて…痛い

ut「ぇ…Aちゃ…嘘やろ…ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!!!!」

私を抱き抱えて叫ぶ
こんな声聞いたことない

周りに彼の魔力という魔力が溢れ出て全てを破壊し始める

ここが無限に広がる空間であるため被害はほとんどなかった
だが、エドラは数枚の羽を残す以外で身体は跡形もなく消えてしまった

いや、言葉が悪い。

鬱がこの世から消してしまった