横浜の相談役

No.34 ページ39

その後、見る事は出来なかったが無事にフィッツジェラルドを倒す事に成功したらしい。
だが現在の白鯨は魔人フョードルのクラッキングにより、下降している。Aと話している隙にAのパソコンもハッキングされていたらしい。予想の範囲内だが。

新しい物を買わなければならないな...と思いつつ、窓から横浜の街を眺める。
そこからは、丁度、白鯨が落ちる瞬間が見えた。その隣に、小型の飛行機があるのを確認すると、作戦が成功したな。とAは思った。

夕焼けに染まる横浜の街を見つめていると、Aの携帯に連絡が来た。
そこには、


『組合全ての情報をコピー、バックアップ完了。組合の隠し遺産と思われる金額の全体から三割の消失を確認。隠し遺産消失原因の人物は不明。形跡もなし。 その他以上なし。詳しい内容は本拠地内に保管中。なお、情報拡散を防ぐ為以上の事を確認したらデータを跡形も無く消去する事。

報告者 情報部隊期間限定代表 森見登美彦』



と、書いてあった。Aは内容を全て読むと、データを全消失した。


ふと、パソコンを見ると差出人不明の電子メールが来ていた。

何時もなら厳重にウイルスが無いかを確かめてから電子メールを開くが、既にAのパソコンはハッキングされた後で、新しい物を買う予定だった為、確認する必要が無いので電子メールを開く。

Aが、電子メールの内容を見た後、Aは口元に手をあて、クスクスと小さく笑う。
漸く来た、と云わんばかりに。

Aは、フゥ…と軽く息を吐くとティーカップと、ポットを取り出す。
ささやかな、勝利の宴も偶には悪くない。
棚からキーマンの茶葉を取り出し、正確にスプーンで計ってポットに入れる。
良い事があったのなら、良い紅茶を飲むべきだ。


Aがささやかな勝利の宴を始めてから少し経った頃、Aは再び、横浜の街を見つめる。
その目には武装探偵社の社員が皆で笑っている姿が写っていた。





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やっと、組合戦終わりました…！
長かったです…！

次のページで組合戦の解説しますので、お待ち下さい。


それと、組合戦後のお話を『黒の時代』か『DEAD APPLE』か『15歳編(青の時代)』にするか、悩んでいます。皆様の案を聞かせて頂けますでしょうか。
アンケート作りますので、其方にお願い致します。

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