8話 ページ10
降りたところは人通りが多くなかなか前に進めない。
それでも頑張って必死に帽子の彼を追い掛けた。
そして漸く彼の直ぐ後ろまで来ると私は彼の手を掴んだ。
中「うぉ!?………って、お前誰だよ?俺に何か用か?」
いきなり手を掴んだせいか、彼は警戒した低い声と怖いくらい鋭い目で私を見てきた。
「ッ…………」(こ、怖いッ!!)
けれど御礼を言うためには人目の付かないところに行かなければならない。
(あ、そうだ!!)
と、私は彼が被っている帽子を奪い、裏路地に向かって走った。
中「あ!?ちょっ……おいッ!!」
彼も走って来た。
よし、後は裏路地の奥に彼を誘い込むだけ。
私は裏路地の入り口で姿を戻し&消した。
端から見たら帽子だけが浮いている状態だ。
中「あ”ぁ!?まちやがれッ!!」
あの人は帽子だけ浮いていることにつっこまないのだろうか?
まぁ、そろそろ姿を現そう。私も疲れてきたし((
姿を表した私に驚き、走って来た彼は止まろうとするが止まれず、私を通り越しまるでスライディング土下座のように転けてしまった。
(そりゃさっきまで人間だった人がいきなり姿消して、現れたと思ったらポケモンだったってね、
人間さん、あなたの反応は正しいよ。
でも、うちの兄なら気を失っている)←
中「ってぇぇぇ……って、お前ッ!!あの時の……!!」
私は帽子を彼の頭に被せて彼を立たせる。
ん?重くないのかって?
大丈夫。小さいポケモンは400kgくらいの大きなポケモンに押しつぶされても生きているから((
「ひゅあ……!!」(んー……あ!!)
私はエリアちゃんから貰ったメモに文字を書いて渡した。
『この前は助けて貰ったのに、逃げてしまってごめんなさい。』
中「驚いた………お前、人間の文字を書けるのか……
あ、俺は中也。お前は何て言うんだ?」
『私はラティアス。南の孤島から来たの。』
私はそう書いたメモを中也に渡すと彼は呼んだあとに顔をしかめた。
中「『南の孤島』?お前、海外から来たのか?」
「ひゅあ?」
『海外?ここはホウエン地方じゃないの?』
中「ほーえん地方?何処だよ其処……此処は『横浜』だぞ?」
知らない所に来て約数日。
今日やっと異世界に来たことを知りました。
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ちくわぶ大明神 - こんなに面白いのに…(´・ω・ `) (2019年7月24日 16時) (レス) id: 50f6a208a3 (このIDを非表示/違反報告)
紫羅那(プロフ) - 頑張ってください!!!応援しています!! (2018年12月24日 18時) (レス) id: 824c90f62e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:お狐様 | 作成日時:2017年8月10日 12時