無限のポケモンは双黒が大好きです。【文スト】【ポケモン】 (ページ7)

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5話ページ7

ラティアスside

人間に助けられてから数日が経った。

でも、お礼も言わずいきなり去ったのは流石に罪悪感がある。

恩返しでもしようかな…

でもこの姿じゃあしたくても出来ない。

(そうだ、人間になろう!!………でもどうしよう、人間かぁ…)

(考えたってしょうがない。姿を消して人間を観察しよう!!)

早速、ポーチを取り姿を消して、ビルの上をゆっくりと飛ぶ。

(それにしても人間って色んなのがいるんだなぁ……あ、あの子可愛いなぁ……
ちょっと成ってみよう!!)

見付けたのは金髪の可愛らしいドレスの様な服を着た幼い女の子。

人通りの少ない道の裏路地に降りてみる。

でも流石に丸パクリは不味いからな…

(そうだな………髪形はあの子よりちょっと短めにしよう、銀髪で赤いメッシュを入れてみたら良いなぁ、

あの子のスカートも可愛かったしなぁ……まぁ、いいや。)

取り敢えずイメージ通りに姿を変えてみた。

近くの水溜まりで姿を見てみる。

うん、完璧。

まぁ、服は白いワンピース&薄い赤のカーディガンきてるけど……

？「あれ？其処で何しているの？」

え？

振り向くとさっき見たあの金髪の可愛らしい女の子がいた。

？「わあっ!!貴女の服可愛い!!」

と、駆け寄ってくる女の子。

見た目からして10歳位だろうか、近くから見ると西洋人形みたいな顔立ち。

？「あ、私はエリス。貴女の名前は？」

「……………」(汗)

(声が出ない………どうしよう。)

端から見たら子供に無茶ぶりを要求された大人だ。

声を出したいけど出ない。どうしたら良いか判らなくてアワアワしていると、

エリスちゃんが持っていた紙袋からメモとペンを取り出し、私に差し出してきた。

エ「貴女、喋れないの？此れ使って!!」

めっちゃ良い子だ!!こんな子が妹に欲しいよ!!

なんだろう、日頃のお兄ちゃんの気持ちが解るような気がしてきた((

『ありがとう、私はラティアスだよ。よろしくね、エリスちゃん!!』

エ「ラティアス………可愛い名前!!あ、そうだ………ラティアスに此れあげる!!ちょっとしゃがんで？」

と、また紙袋に手を入れたと思ったら髪飾りだろうか、お姫様が被る様な小さな冠が出てきた。

そしてエリスちゃんはそれを被せてくれた。

エ「うん!!やっぱり私よりラティアスの方が似合うわ!!」

エリスちゃんは納得したようにうんうんと頷いている。

エ「あ、私もう行かなくちゃ!!メモとペンもあげる!!じゃあねラティアス!!」

と、エリスちゃんは行ってしまった。