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番外編3 ページ9

鬼に追われまくったその後、学園長は気合と根性と不屈の精神で鬼を撒いた。


「はぁ…酷い目に会いました…」


今回鬼を撒けたのは、学園長が何故か謎に飛行術の才能を開花させたから、というのもあるが、

大半が日頃の行いが良かったと言う領域。

つまり運。

一歩なにか踏み外しさえすれば、今頃学園長は死んでいた。

改めて鬼の情報を整理する。

鬼は日輪刀と言う特別な刀で首を斬り落とさなければ死なない。

もしかしたら魔法でも殺せるかもしれないが、期待は出来ない。

…やはり外に止まるのは得策じゃないですね。

さっさと移動しましょう。

箒を再び転移魔法で向こうに片付け、今日のところは宿を探す。

また一つため息をついて重い腰を起こしたその刹那、


「もしもーし」
「ひえっっ!?!?な、ななななんですか私食べれませんよなにせ私優しいので(???)」
「何を仰ってるんですか?ふふふ」


奥ゆかしく清楚で透き通った声が美しく響く。

突然の自分以外の声に驚き咄嗟に構えるが、腰に刀があるのを確認してハッとした。

…鬼殺隊士だ。

この時代、刀を持ち歩いているのは、鬼殺隊だけと言う情報を思い出す。

詰まるところ、この子は十中八九鬼殺隊士。


「君は…鬼殺隊…の方ですか?」
「はい。鬼殺隊を知っているんですか?」


ホントに鬼殺隊だった…

私、運良すぎません…?

私の予測では鬼殺隊を探し出すのにも数日かかる計算だったのですがねぇ…

これはラッキーです!

もたもたしてる時間なんてありませんしこの機は逃したくない…!


「ええ、私鬼殺隊に手を貸して欲しくて来たんです。」
「どこからですか?」


少女はニコニコと表情を崩さないまま問う。

どこから?

手を貸して欲しいの方ではなく、どこから来たのかに着眼点を置くんですね…?


「どこからって、そりゃ…………あ、」


…果たしてここで「ツイステワンダーランドからです」なんて言える人間がいるだろうか?

言えたところで、正直不審者極まりない。


「…………………」
「………東の、方から………ですよ、ははは」

「東ですか?東の方には険しい山しか無いですが…おかしいですね」


わーーーーーーーーーーー


「あれ〜?や、やっぱり北ですかねぇ…?」
「すみません。そう言えば東には村がありましたね」
「……………」


これは完全にアレだ。
どうする事もできないやつだ。

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白帽子(プロフ) - シャリファさん» 本当ですか…!嬉しいです。では更新していく方向で考えていきます。また、長らく更新お待たせしてしまい申し訳ないです… (3月12日 6時) (レス) id: f1b6561477 (このIDを非表示/違反報告)
シャリファ(プロフ) - めちゃ需要あります!この小説面白くていつも楽しみにしてます (3月12日 3時) (レス) @page12 id: d94d66ff3c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白帽子 | 作成日時:2021年5月26日 13時

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