第五話 ページ6
_______現在
「皆さんの身の安全を、先程説明した『鬼』から守ってくれるのは影柱の影壱A君という方です。」
「そうですねぇ…年齢は大体貴方達と同じくらいに見えましたねぇ…」
「今は一通り鬼を狩ってくれています。後で各寮を回って渡したいものがあるそうなので寮長はちゃんと対応するように!」
「ああそれと、間違っても怜君に喧嘩なんて売らないでくださいよ!軽くあしらわれて終わりですからね!」
「では以上です。明日からは通常登校に戻ります。解散!」
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音も無く切り落とされた鬼を横目に流し、また移動する。
俺、影柱影壱Aは長期任務として、ここツイステッドワンダーランドの世界にて鬼を狩っていた。
異世界にて長期任務にあたる日が来るとは。
人生は何があるか分からない。
「お前はどこからきた。」
「ウ"ァ"ア"ガア"アア!!!!!」
また出会い頭、1匹ザクッと首を斬る。
ゴトと、鬼のクビが落ちたのを確認したら、鬼の断末魔を耳にその場を離れた。
原因不明の鬼の増殖。
誰に鬼にされたのか。
どこから来たのか。
教えてくれる鬼は7体中誰も居なかった。
つまり鬼狩りの俺に断固として教えたくない事。
または教えられない事。
…鬼舞辻無惨が絡んでいる事なのか………?
「お前は誰に鬼にされた。」
「人間…ひひっ、自分から餌になりに来るなんてなァ!」
「…戯け者」
また音も無く鬼を斬る。
これで8体目。
この学園の敷地を考えれば、ここまで狩れば一匹もいないも同然だろう。
鬼の気配も、もう残り香程度しか感じない。
少なくとも、明日生徒たちが安全に登校できる領域には達したはず。
さて、そうと決まったらそろそろ各寮へ出向いて藤の花の香り玉を渡しにでも行くか。
…しかし不思議だ。
学園外で鬼の存在は確認されていないらしい。
しかし、出てくる鬼は生徒や学園の関係者とは見られない服装をしている。
学園内でしか鬼が見られないのだから、制服や教員の服を着ているはずでは。
それとも、学園外で鬼になり、なにかの引力により学園へと集まっている…など
…いや、今わからないことを考えても仕方ない。
俺がすべき事はこの鬼達を外部へ漏らさない事だ。
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白帽子(プロフ) - シャリファさん» 本当ですか…!嬉しいです。では更新していく方向で考えていきます。また、長らく更新お待たせしてしまい申し訳ないです… (3月12日 6時) (レス) id: f1b6561477 (このIDを非表示/違反報告)
シャリファ(プロフ) - めちゃ需要あります!この小説面白くていつも楽しみにしてます (3月12日 3時) (レス) @page12 id: d94d66ff3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白帽子 | 作成日時:2021年5月26日 13時