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『…随分と卑怯な真似をしますね？』
「はっ、卑怯だろうとなんだろう、どうでもいい。
________早くその資料とボイスレコーダーを渡せ」
『嫌ですよ』
ハッ、と小馬鹿にしたように笑う。
そんな私の態度が気に食わなかったのか、心愛のお父さんは私の首にナイフを突きつける。
「お前、馬鹿なの？自分がどんな状況か、理解できてるか？」
『もちろん』
「なら、なんでそんな余裕そうな顔できんだよ…ｯ！…はっ、それか、心の中の動揺がバレないようにポーカーフェイス気取ってんのか？」
そう自己完結し、汚い笑い声が教室中を満たす。
あぁ…。なんて耳障りなの。
「A…それ、渡せよ！そんなものより、お前の命の方が大事だろ！？」
うらたが叫ぶ。
『…そうだね』
私は静かに心愛のお父さんを見据える。
『…渡したら、手を離してくれますか？』
「…あぁ」
『…そうですか』
そうして私は持っていたボイスレコーダーを廊下に投げる。
『これでいいですか？』
「…あぁ」
宣言通りに私を手放す心愛のお父さん。
あーあ、ほんとに。
もっと慎重に行きなよ。
私はポケットからスマホを取り出す。
『すいっち、おん♪』
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センラside(回想)
「…はっ、もう知ってるぞ？」
『…なんのことですか』
いきなり家に押しかけてきた40代ほどのおっさん。
そしたらこのザマ。
一体なんだ？
「なんのこと…そうだなぁ…
“人を殺したことがある”ってことだよ」
『ｯｯｯ！？！？』
血液が凍る。
『ど、どこでそれを…！！』
俺は中学を卒業した後、“殺人鬼”というレッテルを貼られながら生きていくのが嫌で、だれも俺の過去を知らないような遠い土地にやってきた。
なのに、それなのに…！！！！！
「はっ、それをお前に話す必要はねぇ」
ソイツはぐいっと俺に顔を近づける。
『…何が目的だ』
「物分かりが良くて助かるぜ。お前の高校に“花里心愛”っているだろ？」
『心愛ちゃんのことか…？』
そう聞き返すと、ソイツはニタリと嗤う。
「なんだ、うちの娘と仲がいいのか」
…え？
…今こいつ、なんて言った？
『…お前…心愛ちゃんの、父親か…？』
「あぁ、そうだよ。んで、これからお前にはアイツの肩を持って欲しい。一緒に潰すんだよ、オンナ二人組をな」
『…は？』
◯
◯
◯
心愛のお父さんは、私のスマホから流れる音源を、ただただ呆然と聴いていた。
「は、な、何事だ…？」
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蜜柑(プロフ) - akaneさん» コメントありがとうございます！！そう言っていただけて嬉しいです！いえいえっ！akaneさんの温かい言葉、心に沁みました…！更新頑張らせていただきます！ (2020年10月30日 19時) (
レス) id: ea7ddd1b06 (このIDを非表示/違反報告)
akane(プロフ) - コメント失礼します!! 病み期など色んなことで大変かもしれませんが私はこの作品が大好きなので少なからず仲間は居ることは覚えいて欲しいです!!こんな匿名野郎に言われても仕方ないかもしれませんが((ゆっくりでいいので続き待ってます！ (2020年10月30日 1時) (レス) id: 93ea39b737 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - ナナ。さん» コメントありがとう！読んでくれてありがと〜！多分暴露話がこれで最後だから、続編いってすぐ完結になる…かもしれないw完結するする詐欺でごめんねw期待に応えられるよう頑張るね！ (2020年10月26日 22時) (レス) id: ea7ddd1b06 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ。(プロフ) - コメ失礼します。更新ありがとうございますm(__)m心愛が潰されていくのが楽しすぎる(*´∇｀*)(決してサイコではない)完結まで楽しみにしてます！ (2020年10月26日 20時) (レス) id: 9211782864 (このIDを非表示/違反報告)
蒼(プロフ) - 蜜柑さん» えっっっっ全然いいです！でれるの凄く嬉しい…えっ本当にありがとうございます！！！！焼き土下座します((勝手に使ってごめんなさい (2020年9月30日 23時) (レス) id: 9ab75758bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蜜柑 | 作成日時：2020年7月5日 10時
