【urt】俺にしろ【sm】 ページ6
『はーいもう無理死にました』
「どうしたんだA」
声をかけてきたのは、私がマネージメントを行なっている歌い手グループ“浦島坂田船”のリーダー“うらたぬき”。
私はうらたと呼んでいる。
『志麻ワン外れた』
「…へぇ？」
『うぁぁぁ、病みそう病みそうどうしよううらた』
そう言って涙目になりながらうらたの右腕を掴んで縋る。
「どうしようって俺に言われたってなぁ…てか、そもそもお前、マネージャーなんだからライブ行けるんじゃねぇの？」
『そんなわけあるかっ！私が行けるのは楽屋だけ！』
「え？いつも俺のライブの時は見てんじゃん。しかも最前」
『いやそれはお前が関係者席で私の席を取ってるからだろ？？？』
あれ、そうだっけ？
そうケロッとした顔で言ううらたに、私はガックシと項垂れる。
あぁぁ、なんかもうしばらく仕事に身が入らない気がする。
それくらいショックなのだ。
「まぁまぁ、そんなに気にすんなよ」
『いや普通気にするだろ』
「にしても、まーしーもお前の席くらい用意してやればいいのにな」
『いやいやいやいや。たかがマネージャーに関係者席は普通用意しないでしょ。…多分』
マネージャーに関係者席を用意するのは当たり前なのだろうか？
少し不安に感じたので、文末に多分とつけておいた。
「でもでも、席取ってくれて嬉しいでしょ？」
『…ぅ…』
それを言われて仕舞えばこちらは何も言えなくなってしまう。
実際、毎回最前列で楽しく歌って踊っているうらたがみれるのはとても嬉しい。
そんな話をしていると、楽屋の扉が開いた。
「あれ、まーしー」
「ん？どうしたん？」
「あ、そういや、Aが志麻ワン外れたーって俺に泣きついてきたぞ」
『おーいおいおいおいおい！？』
本人の前でそれ言う！？
というか私はお前に泣きついた覚えはないぞ！？
「…へぇ」
志麻は表情を変えずにそう言葉を返す。
…ん？なんかちょっと不機嫌？
…気のせいか？
「そういや、まーしーお前、コイツのための関係者席とか取ってねぇの？」
「え？俺はとってねぇ」
「…マジ？」
その後、うらしまの会話を私は静かに聞いていた。
「んま、Aにはまた俺のバースデーライブに招待してやるから元気出せよ。な？」
そう言って私の頭をガシガシの撫でるうらた。
おいやめろ髪ボサボサになるだろ。
…あれ、そろそろ幕間VTRの撮影開始時間か。
汗とかかきそう。
『…とりあえず、ポカリとか買ってくるわ』
「おう」
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蜜柑(プロフ) - 志愛さん» コメントありがとうございます！そうだったのですね…！応募できないのすごく辛いですよね、お気持ちお察しします…。そう言っていただけて嬉しいです！お気に入り登録もありがとうございました…！ (2022年2月16日 21時) (
レス) id: cbf841ccdd (このIDを非表示/違反報告)
志愛(プロフ) - 志麻ワン応募すら出来ない地方民だったのでこの作品に出会えてめちゃくちゃ嬉しいです、こんな素敵な作品作ってくださり本当にありがとうございます。お気に入り登録失礼します… (2021年5月7日 21時) (レス) id: 6d5c0c0ebe (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - りょくちゃさん» コメントありがとうございます！にやにやして読んでいただけて嬉しいですw完結までお付き合いくださりありがとうございました！ (2021年4月29日 19時) (レス) id: ea7ddd1b06 (このIDを非表示/違反報告)
りょくちゃ(プロフ) - 完結おめでとうございます！すごくにやにやして読ませていただきました(*‘ω‘ *)ありがとうございました！ (2021年4月29日 19時) (レス) id: f217387575 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - しおさん» コメントありがとうございます！私もさかワン、夏ツ、当選することを願っていますw完結までお付き合いくださりありがとうございました！ (2021年4月29日 15時) (レス) id: ea7ddd1b06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蜜柑 | 作成日時：2021年4月17日 20時
