＊【snr】嫉妬 ページ3
『…まじ、かぁ』
ポロポロと涙がこぼれ落ちる。
目の前には“チケットをご用意できませんでした”の文字。
外れた、のだ。
志麻ワンに。
『…志麻さん…』
そんなとき、ガチャッとドアが開いた。
センラさんが帰ってきた。
「ただいまー」
『あ、せ、せんらさん、おかえりなさい』
急いで涙を拭くが、目は真っ赤に腫れ上がったままだ。
「…A、何かあったん？」
『…いや、これは、その』
「何？隠さずに言ってみぃ？」
センラさんが優しい声でそういうので、私は正直に話すことにした。
『志麻さんのワンマンに全部外れちゃって…』
「ふーん」
『…え？』
志麻ワンの件の話をしたとたん、センラさんが冷たい声で相槌を打つ。
『えっと、どうかしました？』
「別にどうもしとらんよ」
『え、でも、センラさん、なんか、怒ってません？』
「怒ってないで」
…嘘だ。
さっきまでの優しい声とは対照的に、帰ってくる言葉は全て冷たい。
まるで鋭利な刃物のようだ。
『あの、なんか、不快にさせるようなことを言ってしまったのなら謝ります、ごめんなさい』
センラさんは怒らせると怖いので、とりあえず謝っておく。
なぜ怒っているかは知らないが。
「なぁA、なんで俺が怒っとるか、見当もついてないやろ」
『え、あ、それ、は』
「なぁ、Aは誰のモンや？」
…やばい。
命の危機を感じるが、彼から逃れることなど、もうできない。
『センラさんのもの…です』
「そうやんなぁ？」
ニコニコしながら近づいてくるセンラさんに、私は恐怖を感じ、冷や汗が背中から止まらない。
やがてまた鼻の先までに近づいてきたセンラさんに、手首をグッと強く掴まれる。
「彼氏の前で志麻さん志麻さん煩いねん」
『ｯ…いたっ…』
「どんだけ俺が我慢してたと思う？俺はAのことしか見とらんのに、Aは志麻くんのことばっか」
『そ、そういうわけじゃ…！』
「ならどういうわけなん？Aは俺のモンって、わかってないやろ」
いきなり後頭部を掴まれて、深い深いキスをされる。
『ｯ！？…んっ、ふぁ…』
「はー…。志麻くんにおんなじことされても、そんなトロトロな顔晒すん？」
ほんまにムカつくわ…。
そう呟いた後、センラさんは自分の服を脱ぎ始める。
「今日は優しくするつもりないから覚悟しとき？」
『え、ちょ、センラさん待ってせめてベッドで』
「嫌」
次の日、立ち上がれないほどに腰が砕けた。
＊【sm】楽屋→←＊【skt】いやなことなんかわすれてあそぼ！！！！！！
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蜜柑(プロフ) - 志愛さん» コメントありがとうございます！そうだったのですね…！応募できないのすごく辛いですよね、お気持ちお察しします…。そう言っていただけて嬉しいです！お気に入り登録もありがとうございました…！ (2022年2月16日 21時) (
レス) id: cbf841ccdd (このIDを非表示/違反報告)
志愛(プロフ) - 志麻ワン応募すら出来ない地方民だったのでこの作品に出会えてめちゃくちゃ嬉しいです、こんな素敵な作品作ってくださり本当にありがとうございます。お気に入り登録失礼します… (2021年5月7日 21時) (レス) id: 6d5c0c0ebe (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - りょくちゃさん» コメントありがとうございます！にやにやして読んでいただけて嬉しいですw完結までお付き合いくださりありがとうございました！ (2021年4月29日 19時) (レス) id: ea7ddd1b06 (このIDを非表示/違反報告)
りょくちゃ(プロフ) - 完結おめでとうございます！すごくにやにやして読ませていただきました(*‘ω‘ *)ありがとうございました！ (2021年4月29日 19時) (レス) id: f217387575 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - しおさん» コメントありがとうございます！私もさかワン、夏ツ、当選することを願っていますw完結までお付き合いくださりありがとうございました！ (2021年4月29日 15時) (レス) id: ea7ddd1b06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蜜柑 | 作成日時：2021年4月17日 20時
