【urt】魅惑的な、けれどもとても残酷な選択肢 ページ1
『あぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！？？？？？』
「うっるさ、なに」
『…志麻ワン、一般も外れた…』
信じられない。
なんで！？
Twitterを覗くと東京2公演当たっただとか、全通するだとか。
ふざけんなぁぁぁぁぁ！！！！！
「まぁまぁ、少し落ち着けよ」
うらたが私を宥める。
『…落ち着けるわけあるかぁ…もう無理…病む…』
東京2公演、名古屋も申し込んだのに全部外れるってなに…？
『せっかく志麻さんに会えると思ってたのに…』
「まぁまぁ、次の時にまた狙えばいいだろ？」
『次なんてない！noiseのライブは今回しかないんだよ…』
そう口にすることで、また虚しさが増す。
無意識に、涙が零れ落ちた。
「…わりぃ」
うらたが、謝る。
別に謝るほど悪いことをしてるわけでもないのに。
『…こっちこそ、なんか気を使わせてごめん…』
重い沈黙が訪れる。
その沈黙を破ったのはうらたが先だった。
「…今度から、俺がまーしーに特別席取って欲しいって言っといてやろうか？」
…っ…。
何度も考えたその選択肢。
魅惑的な、けれどもとても残酷な選択肢。
まさか、うらたからその提案をされるとは思わなかった。
そうしたい。
そうすれば、必ず先は手に入るし、最前とかいい席が手に入るはず。
だけど、でも…。
『…それは、やだ』
「…そうか」
そんな取り方、志麻リスのみんなに申し訳ないし、志麻さんだってそんな裏ワザみたいなので席を取りたくないと思う。
そしてなにより、うらたの彼女と言う立場を使っているような気がして嫌だ。
そんな私の気持ちを知ってか、うらたは「そうか」と言葉を零しただけで終わった。
『…ねぇ、うらた』
「ん？」
『…今日、いっぱい甘やかして』
そう言ってうらたに抱きつく。
…なんか、恥ずかしいな。
うらたは私の体をぎゅっと抱きしめた後、
「ふっ、仰せのままに。お嬢様」
私の耳元でそう、囁いた。
『〜〜〜！？』
…もぅ、なんでこんなにかっこいいの。
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蜜柑(プロフ) - 志愛さん» コメントありがとうございます！そうだったのですね…！応募できないのすごく辛いですよね、お気持ちお察しします…。そう言っていただけて嬉しいです！お気に入り登録もありがとうございました…！ (2022年2月16日 21時) (
レス) id: cbf841ccdd (このIDを非表示/違反報告)
志愛(プロフ) - 志麻ワン応募すら出来ない地方民だったのでこの作品に出会えてめちゃくちゃ嬉しいです、こんな素敵な作品作ってくださり本当にありがとうございます。お気に入り登録失礼します… (2021年5月7日 21時) (レス) id: 6d5c0c0ebe (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - りょくちゃさん» コメントありがとうございます！にやにやして読んでいただけて嬉しいですw完結までお付き合いくださりありがとうございました！ (2021年4月29日 19時) (レス) id: ea7ddd1b06 (このIDを非表示/違反報告)
りょくちゃ(プロフ) - 完結おめでとうございます！すごくにやにやして読ませていただきました(*‘ω‘ *)ありがとうございました！ (2021年4月29日 19時) (レス) id: f217387575 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - しおさん» コメントありがとうございます！私もさかワン、夏ツ、当選することを願っていますw完結までお付き合いくださりありがとうございました！ (2021年4月29日 15時) (レス) id: ea7ddd1b06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蜜柑 | 作成日時：2021年4月17日 20時
