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◇Second ページ3

「そんなに怖いの?」


グリーンの瞳の彼は、少し口角をあげた。


だが、図星……なのかもしれない。自身の体が動かないことが証拠にもなっている。


私って、こんなに怖がりだったっけ。


夢ならば、早く覚めてほしいと心から願う。
もしこれが夢でないならば、真面目に生きて親孝行する方が何百倍もマシだとまで思えてきた。


「まあねぇ……お嬢さん、悪い子みたいだからねぇ」


この人は、私のことを知っているのだろうか。


確かに私は不良という分類されるような人間だから、悪い子ではある。これに関しては、前々から自覚はしているつもりだ。


「取り合えず、俺の屋敷に連れて帰ってからか……」


彼はボソっと何かを呟くと、難なく私を持ち上げた。多分、お姫様抱っこと言われるものだ。


そこから私を持ち上げたまま、すたすたと何処かへ向かって歩き出す。


反抗したいのに、体が硬直して動かない。声も出したいのに、掠れたような息が漏れるだけ。


もしかすると、これは誘拐?


何がなんだか分からなくって、混乱した頭は、そんな答えをようやく叩き出した。


もし本当に誘拐とするならば、私はどうなっちゃうのだろう。散々遊ばれた挙げ句、年老いてきたら捨てられるのかな。


これから起こるかもしれない事を考えていると、恐怖心が膨れ上がってくる。


「ん、何? 涙をいっぱい溜めちゃって」


いつの間にやら恐怖心からか、涙が出てきてたようだ。


「はぁ……。ほんと、怖がりなお嬢さんだ。これで、さっさと涙を引っ込めろよ」


あっと思う間もなかった。


彼はその言葉を発した瞬間、軽く口付けをしたのだった。

◇Third→←◇First



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ちょこ - 終わってます!戻ってきてください!続き楽しみに待ってます! (2022年12月8日 18時) (レス) @page7 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
名も無い狐。 - ありがとうございます……! 更新は遅くなると思われますが、それでも読んでくださると嬉しいです。 更新、頑張ります! (2020年8月15日 22時) (レス) id: 9bfaf1b9c3 (このIDを非表示/違反報告)
フシタズカ(プロフ) - 読ませていただきましたー!すっっっごく面白かったです!更新頑張ってください! (2020年8月14日 7時) (レス) id: f9b0d9b52e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:名も無い狐。 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年11月24日 15時

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